そして、陽一の妻・結婚2年目にしてセックスレスに悩むみちを演じる奈緒さんの、透明感がありながらも親近感があり、近くに居そうでなかなか居ないあの少女のようなかわいらしさの中にある“ちゃんとしている感”が素晴らしく、みち役は奈緒さんしか演じられない!とキャスティングの方々に拍手を送りたい。
ただ、そんなみちが、新名誠とエレベーターで小指つなぎをしてしまったときには、「みちもそちら側に行ってしまったかー!!」と、ドーハの悲劇並みに頭を抱えてしまいましたが、今のところ陽一を好きな気持ちがあるので一線は越えず、グッと我慢しています。
「…いや、我慢してるってことは新名のこと好きなのよね、でも陽一があんな態度だったから悪いわけで…」といろいろ考えさせられながら、みちが新名に砂時計のお礼だと言って金平糖(こんぺいとう)をプレゼントしたときには、「え? 金平糖って“永遠の愛”、“あなたのことが好き”という意味が込められているんだよ? そういうこと? でもその後振るの?」とめちゃくちゃ意味深だったので、こちらも今後どうなるのか楽しみで仕方ありません!
一方で楓が、夫・誠の心が離れてしまった今、一生懸命に気持ちをつなぎ止めるために早く帰宅したり、仕事でなかなかできなかった料理を頑張る姿にも、胸が苦しくなるのですが、そんな姿を見ても時すでに遅し。誠の「相手が頑張れば頑張るほど腹が立つ」が、No.1共感セリフ過ぎてこれまた切なくなったりと、本当になんてことない夫婦、人間同士のズレがよく描かれていて、めちゃくちゃ面白いです。
■信頼の『昼顔』制作チーム「最後まで絶対面白い!」
今作は、不倫を赤裸々に描き、社会現象にまでなった『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』のスタッフさんが9年ぶり再集結し制作しているとのこと。『昼顔』にドハマりして映画も公開初日に観に行き、「不倫の結末はこんな悲しい終わり方しかないのか…」と、フィクションながら紗和(上戸彩)と裕一郎(斎藤工)の幸せを願っていた1人として切なさのあまり絶望しながら帰宅したあの日を思い出します。
そんな『昼顔』のスタッフさんが制作するドラマは「最後まで絶対に面白い!」と断言できるので、『あなたがしてくれなくても』も、しっかりと最後まで見届けたいと思います!
■プロフィール
橋爪ヨウコ
1985年生まれ、群馬県出身。14年に、ドイツみちことお笑いコンビ「こじらせハスキー」を結成し、『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ)などに出演。ピンでも『週刊フジテレビ批評』(フジテレビ)に出演し、1日12時間のテレビ視聴をノルマと課す超テレビっ子。
ツイッター「@dumeko」
ブログ「橋爪ヨウコの群馬大好きなんさー」
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