大変そうだった窪田正孝
――窪田さん演じる万斉とは戦闘シーンもありましたが、アクションシーンを一緒に演じての印象はいかがでしたか?
窪田くんは、大変そうでした。三味線を背負って、ヘッドフォンをつけて、しかもサングラスですから。身につけるものが多い中のアクションで、「かわいそうだな」と思いつつも、一緒に頑張っていただいて(笑)。やっぱりすごく体が動く方ですし、一緒にやらせてもらって、とても楽しかったです。本当に、身のこなしがきれいでかっこいい! 面白いアクションになっていると思います。
今回はアクションチームが2チームいて、ひとつの作品で混在しているのが、「良いな」と思っています。僕と万斉の方をやってくれているのは、前回のアクション担当のチャンくん(チャン・ジェウク)率いる韓国のチームでした。一方真選組の方はGocooの田淵(景也)さん。一つの作品のなかで違った作り手のことが観れるというのは、豊かなことだと思います。
――その違いはどんな風にアクションに現れてるんですか?
チャンくんは日本刀の所作からも離れた、舞みたいなアクションなんですよね。対して、田渕さんはがっつり日本刀の使い方をしながら、アクロバットを入れてくる。ちょっと肌触りが違うところが面白いと思います。
――大阪で、「スナック すまいる」撮影現場取材に伺ったのですが、正直、今の話を聞いて本当に同じ映画だったのかな? と思いました。
それが、『銀魂』という作品が愛されている最大の要素ですよね。すごく振り幅があるし、バカなことしてたら突然真面目になっちゃう部分もある。でも「銀魂だから」ということでなんでもOKになっているのがすごいと思います。それを、みんな全力で真面目に作ってます。万事屋3人は、ギャグパートをとことんやらせてもらったと思っているので、その辺を「バカだなあ」と思ってもらえれば嬉しいです。
――前作と今作の撮影の間に、舞台『髑髏城の七人』
確かに捨之介と銀時って、ヒーロー像として似ている部分はあります。だからこそ、「似せたくないな」と思って、少し意識しながら、演じていたかもしれないです。でもどちらかというとミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』で福田さんとがっつりやった影響が大きくて、『銀魂2』の時の方が、互いのコミュニケーションが取れる状況になっていたのだと思います。
『銀魂』の現場って、みんなそれぞれが福田さんへの"ネタ見せ"みたいなところがあるんですよ。それも楽しくて、今回も福田さんにハマるかもしれないネタを一生懸命考えていたので、『銀魂2』の方が、しっくりきていたのかもしれません。
――福田イズムにどんどん染まる感じが。
あんまり、染まりたくないんですよね。俺、もっと真面目な俳優なんで!!(笑) でもやっぱり素敵な方だと思います。これだけ人が集まっているのも、監督の魅力です。