フラリーマンの流儀(5) KINGレイナにビシバシ鍛えられてきた

まずはストレッチからスタート

早速、1時間の体験カリキュラムを受けてみることにした。まずは、ストレッチから。ケガを防止するために15分くらいの時間をかけて入念に。前屈しようとしたら、う～ん、全然体が動かない。カ、カテェ!

マジで体が硬すぎる……それに引き換えKINGレイナ先生のこの柔軟さ! 同じ人間とは思えん

「体、超カタいっすね?」と言いながら前屈するKINGレイナトレーナーを見ると、ベターっと床に体が着くほど超柔らかい! お茶の間を沸かせるトップアスリートの神髄を早くも垣間見た。足がむくみやすいとお悩みの女性などは、「家でテレビを見ながらストレッチするだけでも、すごく有効です」とのこと。自身が左ひざの前十字靭帯を手術したときの経験などから得た医学的な知識も活かして指導しているようだ。

ストレッチが終わると、縄跳びへ。そういえば縄跳びなんて小学校以来やっていないような気もする。「飛べんのか!?」……気合いを入れて着てきた、格闘技ブランド「リバーサル」のキャップと高田延彦トレーニングモンタージュTシャツが問いかける。たぶん、飛べない。と思ったものの、結構いけた。だがしかし、1ラウンド3分間飛び続けるのはさすがにキツイ。この時点ですでに汗だくだ。

シャドーボクシングに初挑戦

続いて、シャドーボクシング。ジャブ、ストレート、フックを足のステップの使い方から順番にレッスン。最初はまったくどうして良いかわからなかったものの、足の位置、重心のかけ方、腕の出し方など、事細かに教えてもらう。

ストレッチの後は並んでシャドーボクシングからスタート

「拳を握るときは小指から順に握っていくと人差し指が突き出てしまうので、人差し指から順に握るようにすると拳が平らになって、突き指をしづらくなります」と、細部までポイントを押さえた指導には「なるほど!」と唸ってしまった。

パンチの後はキックのレッスン。これがしんどかった。何しろ足が上がらないし体のバランスがバラバラ。ここでは、キックをした瞬間に足を抱えて腰の回し方や視点の移し方などを体を動かしながら説明してもらう。まずは並んで動いてみて、次にポイントをレクチャーして、「さあ、ではやってみましょう!」と1人でできるように実践。理路整然とした指導で、しんどいながらも結構楽しい!

鏡に向かってポイントを細かく指導

剣心さんも加わりパンチを打つときの呼吸法を熱心に教えてくれた

キックを放った先にどういう形になるのが最も理想的なのかをレクチャー

最後はミット打ちからオクタゴンへ!

ここで剣心トレーナーに交代して、パンチのミット打ちに挑戦。何ラウンドも戦わないといけないプロボクサーならではの、独特な呼吸法なども交えながら、「はい、ジャブ! ストレート! ワン、ツー!」とテンポよくミットに打ち込んでいく。テンポよく、とか自分で言っちゃったけど、実際についていくのに必死! でもその必死さがいいんだろうなあ。1人じゃ絶対やらないし。

まずは剣心トレーナーとミット打ち。腰が引ける…

さらに、再びレイナトレーナーに交代して、いよいよオクタゴンへ。生意気にもちょっとコナー・マクレガーになった気分。しかし階級的にはマーク・ハント級の筆者。体が重くてなかなかイメージ通りに動けない。今度は「ジャブ! ストレート! フック! アッパー! 右ミドル!」とパンチにキックも加わり、徐々にヘロヘロに。それでも思いっきりミットを殴り蹴りをぶち込むのは快感あり。「はい、ガード下がってますよー!」と声を掛けられながら、何ラウンドかこなし(そんなにやってないけど何ラウンドだったか記憶が飛んだ)て、約1時間に及ぶ体験レッスンは終了。

いよいよオクタゴンへ。実際のリングの2分の1くらいのサイズなんだとか

リングに上がると俄然テンションアップ! でもついていくのに必死

思いっきり蹴るのは気持ちいい! 見た目ともかく!

体験を終えて……

はあ～しんどかった! 超久しぶりにハードに運動して疲れたものの、レイナさん剣心さん共にめちゃめちゃ丁寧にしっかりと指導してくれたおかげで、それ以上に最高に気持ちが良く、充実感MAX。2人ともやんちゃで豪快なイメージだったけど、良い選手は良い指導もできるということなのだろう。ありがとうございました!!

トレーナーにみっちり教えてもらってストイックに体を鍛えるもよし、バーでお酒を楽しみながら、オクタゴンで繰り広げられる戦いを眺めるのもよし。まさに映画『ファイトクラブ』が進化したのような世界がここにあった。