子どもを連れての離婚を考えたとき、「これからの生活・仕事・お金のやりくり……どうしたらいいの? 」と頭の中が不安でいっぱいになってしまう人も多いでしょう。今回は、子連れ離婚を経験したひとり親家庭のママやパパの、離婚や離婚後の生活を体験談としてご紹介します。
体験談1:シングルマザー歴1年、Mさん
子連れ専業主婦の住まい探しから正社員になるまで
やんちゃな男の子を育てながら、保育園の送り迎えと仕事。資格取得にも励むMさんの体験談です。
1. 子連れ専業主婦の住まい探し
私が離婚を決意したのは、息子が生後3カ月のころです。法テラスでは1回30分、無料で弁護士相談を受けることができました。離婚に向けて別居先を探し始めたのですが、契約の話になると、「前年度の収入証明」と「在職証明」の提出を求められるのです。しかし、私は無職。とにかく、通常の方法での賃貸契約が難しいことがわかりました。
そんなとき、たまたま友人に電話をすると「それなら、私の親が管理している賃貸住宅を借りられるように頼んであげる」との提案が。敷金・礼金なしで、家賃は相場の半額という破格の条件で住まいを確保できました。
2. 保育園探しと就職活動
別居の住まいが決まったら、今度は就職活動です。しかし子どもの保育園が決まらず、当時は、1回5,000円の収入のアルバイトのために、3,000円の保育料を払っている日もありました。本当にぎりぎりの生活でした。
「ダメもと」と思いながら、出産直前まで仕事をしていた派遣会社へ。すると、担当者から求人があることを教えていただいたのです! そして無事、派遣の仕事が決まりました。
3. 離婚後、派遣から契約社員、そして正社員に
その後離婚が成立し、認可保育園にも無事入所することができました。少し落ち着いてきたころ、友人の好意で住まわせてもらっている賃貸に長居するわけにもいかないと思い、UR賃貸に引っ越しました。UR賃貸では、「そのママ割」という割引サービスがあり、家賃の20%が割引になるのです。これを利用し、通常月43,500円の家賃が月34,800円になりました。生活が安定したあとも、その日暮らしのときに培った節約術はずっと続けています。
仕事では、派遣社員から契約社員になり、先日ついに、正社員になるための試験に合格しました。今年は子どもと自分へご褒美をあげたいと思います。