【答え】○(本当)
スタンダードタイプのUSBコネクター(USB Standard A)には、USB 3.0対応のものと、USB 2.0対応のものがあります。コネクターの金属部分の形状は同じですが、USB 3.0対応のものは樹脂部分のUSBのマークにSSという文字が入っているほか、コネクターの内側が青くなっているのが一般的。この違いで見分けが付きます。
さて、USB 3.0機器をゆっくり差すとUSB 2.0機器として認識されるのは本当です。その理由はコネクター内部の設計が関係しています。
コネクターをじっくりのぞき込むと分かりますが、USB 3.0コネクターはUSB 2.0規格との互換性を保つため、USB 2.0コネクターと同様の4本の金属接点を先端に備えています。
3.0規格の金属接点はその奥に5本あり、PCなどのデバイスのUSB 3.0ポートに奥まですばやく差し込むと、USB 3.0機器として認識されるようになっています。
しかしUSB 3.0機器のコネクターをゆっくり差すと、コネクター奥の3.0規格の金属接点に到達する前に、先端にあるUSB 2.0の金属接点で機器が認識されてしまいます。このため、「USB 3.0機器をゆっくり差すとUSB 2.0機器として認識される」という事態が起きるのです。
実際、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のサポートページでは、PlayStation 4(PS4)でUSB 3.0対応の外付けハードディスクを利用するときにエラーコード「CE-41902-6」が出た際のトラブルシューティングとして、「注意しながら、USB外部ストレージ機器をすばやくしっかりとPS4に接続してください」と案内しています。
USB 3.0機器を正しく認識させるには、コネクターをすばやく差し直す以外にも、USB機器とPCなどのデバイスをしっかりつないで再起動するといった対処法があります。知識として頭の片隅に入れておくとよいでしょう。