PCでPS5をリモートプレイするときは「DualSense」が使える
専用アプリ「PS Remote Play」は、iOSやAndroidといったモバイル端末だけでなく、Windows版やMac版も用意されている。そのため、特別な制限がかけられている場合を除き、会社から支給されているパソコンにも「PS Remote Play」をインストールすることができるはずだ。筆者は、会社から支給されたIntel Core i7-10510U搭載の「dynabook」にインストールした。
なお、Windows版をインストールするときは、Windows 10(32ビット版または64ビット版)、Intel Core 第7世代以降のプロセッサ搭載のPCで、ストレージの空き容量100MB以上、RAM2GB以上、解像度1,024×768の環境を用意しよう。サウンドカードとUSBポートも必須だ。
なぜ、USBが必要なのかというと、コントローラーを接続するため。PC版の場合、スマホ版では使えなかった「DualSense」が有線接続で使えるのだ。一応、Bluetooth経由でも「DualSense」とのペアリング自体は可能だが、ボタンを押しても反応がなかった。
PS5との接続方法はスマホ版「PS Remote Play」とほぼ同じ。「PS Remote Play」起動後、PSNにサインインして、接続先にPS5を選ぶだけ。インターネット経由でうまく接続できない場合は、一度PS5側の「設定」で「システム」の「リモートプレイ」を選択し、「機器をリンク」に表示される8桁の数字を時間内に「PS Remote Play」で入力すると接続できる。ただし、この方法は本体側の操作が必要なので、ノートPCの場合は一度自宅で接続しておくのがオススメ。家に誰かいる場合は協力者を用意する手もあるだろう。
さて、会社支給のPCからPS5に無事接続できたので、「DualSense」をUSBで接続して早速プレイしてみた。スマホ版のときと同じく、まず『ASTRO’s PLAYROOM』を起動すると、ゲーム開始直後から伝わる“圧倒的振動感”! まるで手のなかで暴れるように「DualSense」がブルブルと主張する。
主人公「Astro」がトコトコ歩けば「DualSense」の左右が小さく振動し、雨が降ってきたら傘で感じるような雨粒のボトボトした振動を伝えるなど、PS5でプレイするときと同様に、PCでもシーンに応じた振動を届けてくれた。
もちろん、ハプティックフィードバックだけでなく、アダプティブトリガー、モーションセンサー、タッチパッドといった、性能も遺憾なく発揮。ガトリングガンをぶっ放せば、カタカタと「R2」ボタンが反動を伝える。また、PS5でのプレイ時と同様に、「DualSense」のジャックにイヤホンを差し込むことで、3Dサウンドを体験できた。
次は、スマホ版に引き続きラグのチェック。『ASTRO’s PLAYROOM』でも確認できるが、やはり素早い操作が求められるアクションゲームで確かめてみるほかない。ので、『MHW:IB』で一狩り行ってみることにした。もちろん、検証のため仕方なくだ。
結論としては、スマホ版と変わらないレベルのラグで、『MHW:IB』をプレイできた。ちなみに、今回は同作のラスボス的なポジションである「ミラボレアス」の討伐に挑戦。筆者の腕前はそこまで高くないので、大きなラグがあると倒すことができないレベルのモンスターだ。
だが、無事にリモートプレイでミラボレアスを討伐し、検証終了。かなり時間がかかったうえに、うっかり「2乙」してしまったが、スマホ版と異なり、ゲーム画面は最大でPCのディスプレイサイズまで拡大できるので、比較的プレイしやすい環境だと思う。ラグについてもあまり違和感なくプレイできた。
PlayStation 4用ソフトウェア『Ghost of Tsushima』ではどうだろうか。『Ghost of Tsushima』も「Game of The Year」において「Best Art Direction」「Best Performance」と、複数の賞を獲得したタイトルだ。
弓矢やくないなどの飛び道具もよく使うが、メインは剣戟アクション。敵対する蒙古兵や野党の攻撃を受け流しつつ、さまざまな型を駆使して敵を斬る。まるで忍者のような身のこなしで、断崖絶壁にそびえたつ神社を探すアクション要素も魅力だ。
試しに馬を走らせ、蒙古の残党に一騎打ちを申し込んでみた。一騎打ちでは、ボタンを長押しして構え、相手が斬りかかってきたタイミングでボタンを離すという操作が求められる。タイミングはそこまでシビアではないので、リモートプレイのラグでも十分に対応できた。
一騎打ち以外でも『Ghost of Tsushima』では、敵の斬撃に合わせてタイミングよくボタンを押すアクションを求められるが、そのあたりも問題なし。主人公の境井仁が攻撃を華麗にかわしながら、蒙古兵をバッタバッタと切り伏せていった。