フジテレビ系ドラマ『問題物件』(毎週水曜22:00~ ※FODで見逃し配信)が、きょう15日にスタートする。
本作は、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っ節が強く、人間離れした破天荒さを持つヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー。第1話では、5人連続で自殺があった物件の呪いの謎を解いていく。
「借りたら必ず死ぬ部屋」の真実とは
大島不動産販売の営業部から左遷され、新設部署・販売特別室に配属となった若宮恵美子(内田理央)。配属初日に呼ばれた先は、なぜか会社ではなく、とある豪邸で、そこにいたのは亡き前社長の息子で、若くして大島不動産販売の役員でもある大島雅弘(宮世琉弥)と、愛犬の犬太(コラレ)だった。遅れてやってきた片山芳光(本多力)は、雅弘を販売特別室の室長だと紹介する。
その片山から恵美子への初仕事とは、「借りたら必ず死ぬ部屋」の実態を調べるというものだった。その部屋では、借りた人が過去に5人連続自殺で亡くなっていて、新しい入居者が怖くて住むことができないとクレームがあったという。
恵美子が管理人の須貝と部屋に入ると、そこに現れたのは不動産の調査員と名乗る謎の男・犬頭光太郎(上川隆也)。「吾輩は犬である」と嘯(うそぶ)き、とことんマイペースに振る舞う犬頭に、恵美子はあっけにとられつつもついて行く。
部屋の謎を調べるため、入居予定者に会いに行く犬頭と恵美子。しかし本人は、動画の再生数を稼ぐため、あえてその部屋を借りたいので、調査はしなくていいという。恵美子は本人の意志なら調査を続けなくてもよいのではと思うが、犬頭はなぜか調査を続けると宣言する。犬頭の知人で元刑事の探偵・有村次郎(浜野謙太)の協力の元、さらに真実を調べ始めることになるが…。
新しいタイプのミステリードラマに
数々のミステリードラマが放送される中、昨今では捜査一課や警察関係者以外の人物が事件を解決する作品もごく自然に目にするようになった。例えばフジテレビでは、かつては『ガリレオ』『謎解きはディナーのあとで』や、最近では『ミステリと言う勿れ』が記憶に新しい。前クールにも、今作と同じ枠で『全領域異常解決室』が放送され、日本古来の文献に登場する神々が事件解決に奔走、話題となった。
今作は、不動産の調査員・犬頭が「問題物件」の事件解決に挑む。不動産調査士というと、一般的には隣接地や道路などのインフラといった物件に関する調査をするらしいが、犬頭は心霊現象や呪いなども一切信じず、「この世に科学で解明できないことなど存在しない」をモットーに、見た目や測量では分からない、内面に潜む謎を解明していく。