――この番組は、ゲストのトップゴルファーの方の人生を様々なテーマから深堀りしていくという内容ですが、そもそも「ゴルフは人間性が出るスポーツ」とよく言われますよね。

生瀬:(収録場所の)こういうシミュレーションのゴルフ場でやる時、僕は失敗すると「クソッ」って言っちゃうんですよ。でも他のメンバーと一緒に回る時は、絶対それを言わないでおこうと決めています。やっぱりコミュニケーションが大事ですから、周りの人を不愉快にさせるようなプレーはしたくないなと思うんです。

潮田:人間性はめちゃくちゃ出ますよね。ものすごくボールを探してくださって「そんなに気をつかわないでください」と思ったり、キャディさんにも気をつかってお話をされたりする人もいますし。

生瀬:逆に、キャディさんに偉そうにする人は嫌ですよね。

潮田:お昼も挟んで 5~6時間一緒にいますからね。ただ食事に行くよりも、一緒にラウンドしたほうが人柄を深く知れるなと思います。

生瀬:そうなんですよ。本当にゴルフと麻雀は人柄が出ます(笑)

―― 一緒に回って、特に印象に残る人はいらっしゃいますか?

生瀬:ずっとにこやかにやられて、しかもプレーが上手い人は本当に素敵に見えますね。有名人の方ではないので、そんなに周りのことを気にしなくていいのに、やっぱり人格者というのはそういう人なんだなと思います。自分が年を取った時は、そういう人になりたいですね。

潮田:私は女子アスリートと回ることが多いのですが、みんなとにかくポジティブなんです(笑)。よく一緒に行くのは、吉田沙保里さんとか、狩野舞子ちゃんとか。彼女たちは本当に明るいですし、沙保里さんは打つ瞬間までずっとしゃべってるのに、いいショットを打つんです。逆に、沙保里さんに私が打つ瞬間まで「玲ちゃん」って呼びかけられると、「はい」って応えてミスショットしちゃって、そこでメンタルの差を感じます(笑)

番組を見れば絶対ゲストの大ファンに

――MCとしてプロゴルファーを迎えるにあたって、意識されていることはありますか?

生瀬:僕は本当にゴルフのことは詳しくないんですよ。だから、そういう人がインタビューするということが、僕の強みだと思ってるんです。

―― 一般目線で聞けるということですね。

生瀬:だから大事なことは潮田さんに任せて、僕は暴走するっていうスタンスでやってます(笑)

潮田:いやいや(笑)。この番組は、皆さんのストーリーを幼少期から噛み砕いてお話ししていただけるので、どうしても感情移入しちゃうんですよね。とにかく楽しく聞かせてもらっているので、気をつけているのは時間だけです。つい、教えてほしいがためにいろいろ聞いちゃうので、スタッフさんに「巻いて巻いて」って言われてます(笑)

――それほどあっという間に収録時間がすぎるということなんですね。やはりアスリートの方の考えは、通じるところがありますか?

潮田:ありますあります! 自分と同じような考え方をする方もいれば、「そういう考え方だからこそ、こうなるのか」と知ったり、いろんな方がいらっしゃるので、いつも楽しく聞いてますね。

――生瀬さんは、プロゴルファーのお話を聞いて俳優業に生きるところも、あったりしますか?

生瀬:ないです(笑)。僕はアスリートの方はとにかくリスペクトなんで、何か自分にフィードバックするというより、アスリートの生き方というもののサンプルになっていると思います。だから、そんな役が来た時の役作りには参考にするかもしれないですね。

――いろいろお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、番組の見どころをお願いします。

潮田:初回のゲストは勝さんですが、もちろんいつもの強い勝さんは大会で見られると思うんですけど、この番組のいいところは裏側を聞けるんです。今回はお母様もいらっしゃって、本当に普段聞けないお話が聞けるので、ぜひ楽しみにしてもらえたらなと思います。

生瀬:「こういうことがあって、今ここでプレーされてるんだ」という見方ができると思うので、ぜひ番組を見て応援していただければと思いますね。

潮田:絶対に大ファンになりますよね!

生瀬:本当にそうですね。