謎解きの可能性に魅せられている松丸。そんな松丸が「面白すぎる」と絶賛しているのが、自身も出演する『AGASA』だ。同舞台は、推理力に自信のある芸能人たちが本人役としてミステリーの世界に入り、事件の犯人を推理するミステリープロジェクト。松丸と平子祐希(アルコ&ピース)が案内役を務める。第2弾「舞台『AGASA』 ー完璧な殺人鬼ー」は2日間で4公演を実施。回によってストリーマー、芸人、アーティスト、Youtuberが参加し、推理力最強の座をかけて競い合った。案内人には台本があるが、参加者5人には台本がない。即興の推理合戦が繰り広げられ、観客たちも推理を楽しんだ。
松丸は『AGASA』の魅力について「事件の犯人という答えがあるにもかかわらず、そこへのたどり着き方や、たどり着かない場合でも、いろんなマルチエンディングがあり、回によって全然違う物語になるというのが面白い」と語る。
案内人には台本があるが、さまざまな展開を想定しているため「めちゃくちゃ分厚い」と言い、それを頭に入れ込むのは「大変です」と苦笑い。
「あることに気づいた場合、気づいていない場合で、すごい分岐が発生し、それによって最後のセリフや最後の事件の真相の説明などが変わってくるんです。その場で全然違う台本ができるみたいなことを毎回繰り返しているので、出演者も台本がない即興でありながら、案内人の僕と平子さんも、台本があるようでないんじゃないかというぐらい、臨機応変にしゃべりを変えなきゃいけない。想定にないことも起きるので、頭の中でこれはどう返すのがベストか、5人の話を聞きながらずっとハンドリングするのは本当に大変です」
そんな案内人役に松丸はとてもやりがいを感じていると語る。
「謎解きとかマーダーミステリーが好きな僕だからこそ、塩梅を調節できるという意味では天職だなと。僕にしかできないことをやっている気がして誇らしいです。ヒントをあげすぎるわけでもなく、違うことやっているなと思ったらそっと戻してあげる。そして、たどり着きそうになっても絶対に答えやヒントは言わない。あくまでも彼らの物語であるというのを守りながら見守る存在として案内していくのは楽しいです」
頭をフル回転させるため、同舞台でかなり頭が鍛えられているという。
「第1弾の時は1日でしたが、初めて頭が筋肉痛になりました。次の日、脳が全然動かなくなってしまってやばかったです。今回は2日なので限界突破というか、それぐらい頭を使うので、鍛えられていると思います。『AGASA』をやり続ける限り、老けない気がするので、一生『AGASA』を続けてほしいです(笑)」
謎解きクリエイターとして『AGASA』から刺激も受けている。
「『AGASA』を作ったクリエイターの人たちがいて、こんな面白いものを作ったということに、ちょっとジェラシーというか、天才だなと思っています(笑)。僕もまだまだクリエイターとして頑張らなきゃなって、いい意味で刺激になりました」
今月14日には、夢だったという謎解きが楽しめる常設店舗「リドラの謎解きスタジオ 池袋店」もオープンさせた松丸。同店について「僕らのホームであり本拠地になりますが、いろいろなイベントをやっていけたら」と意気込む。
謎解きクリエイターとして、さらに大きな夢も。「ゆくゆくは武道館とかで謎解きができるんじゃないかと。武道館を満員にして謎解きのイベントを開催することが、謎解きクリエイターとしての僕の大きな夢です」と目を輝かせていた。
「舞台『AGASA』 ー完璧な殺人鬼ー」は配信も実施し、2025年1月19日23時59分までアーカイブ配信。チケット発売は同日21時まで。
1995年12月19日生まれ、千葉県出身。東京大学入学後、謎解き制作サークルの代表を務める。その後、仲間たちとともにRIDDLER(リドラ)株式会社を立ち上げ、あらゆるメディアに謎解きを仕掛けている。ヨーロッパで開催された脱出ゲームの世界大会「World Escape Room Championship 2023」で優勝し、脱出ゲーム世界一の称号も獲得。世界にもその名を広め、謎解きクリエイターとしての活躍を広げている。