映画界で称賛を集める「至宝」たち

  • 齋藤潤

7人目は、24年の活躍で一躍10代トップ級の注目俳優になった齋藤潤(17)。ドラマでは『恋する警護24時』(テレ朝)、『院内警察』(フジ)、『9ボーダー』(TBS)、映画では『カラオケ行こ!』『瞼の転校生』『からかい上手の高木さん』『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』に出演した。

特に映画界での評価が高く、この3カ月間で「第16回TAMA映画賞 新進男優賞」「第46回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞」「第37回日刊スポーツ映画大賞 石原裕次郎新人賞」を連続受賞。一方で昨年11月に『めざましテレビ』(フジ)のマンスリーエンタメプレゼンターを務めるなど、急速に露出を増やしている。

  • 藤岡真威人

8人目は、すでに「藤岡弘、の息子」というイメージを払拭しつつある藤岡真威人(21)。昨年は『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(テレ朝)の沖田総司、映画『八犬伝』に出演し、さらに80年代の人気漫画・アニメ『ウイングマン』(テレ東)の実写ドラマで主人公・広野健太を演じた。

昨今では希少な正統派“二枚目”だけに、まだまだ時代劇やヒーローのオファーは続くだろう。さらに『ドキュメント72時間』(NHK総合)のナレーション、『昼めし旅』(テレ東)の食リポ、ミュージカル『OZ』など、幅広い活動で早くも人気者になりつつある。

  • 黒川想矢

9人目は、あどけなさが残る現役中学生ながら、業界内で「至宝」と言われる黒川想矢(15)。是枝裕和監督の映画『怪物』で主演の1人を務め、昨年3つの映画新人賞を受賞したほか、ドラマでは『からかい上手の高木さん』の主演に続いて『民王R』(テレ朝)、『嘘解きレトリック』(フジ)とゴールデン帯で連続出演した。今年も6月に公開される李相日監督の映画『国宝』で主人公の少年時代という重要な役を演じる。

10人目は、イギリス人の俳優でロックバンドのボーカルとしても活動するトミー・バストウ(33)。今秋の朝ドラ『ばけばけ』(NHK総合)でヒロイン・松野トキ(高石あかり)の夫・ヘブンを演じることが発表されている。

『階段』のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルの大役だけに、『マッサン』でヒロインのエリーを演じたシャーロット・ケイト・フォックスのようになるのか、注目を集めるだろう。昨年「エミー賞」を受賞したアメリカのドラマ『SHOGUN 将軍』にも出演し、「日本語も堪能」というだけに、民放にも出演して人気者になるのではないか。

いずれも単なるイケメンではなく、演技経験を重ね、可能性を秘めた俳優ばかり。まさにブレイク間近の若きスター候補を一年間追いかけてみてはいかがだろうか。