「新年の頭にネクストブレイク候補を発掘する」、マイナビニュース恒例の正月企画を今年も実行。年々、他サイトで似た記事も増えてきたが、『ライオンの隠れ家』(TBS)で称賛を集めた坂東龍汰を3年前の同企画トップであげていたように、ここでは「よりフレッシュな先物買い」という観点から10人の若手俳優を紹介していく。
セレクトのポイントは、「最近の出演作品で見せた可能性」「出演予定のラインナップ」「業界内の評価」の3点。近年、若手俳優の躍進が目立つだけに、早い段階からチェックしておきたい。
『下剋上球児』から飛躍した2人
1人目は、昨年名実ともに世代トップクラスの飛躍を遂げた小林虎之介(26)。『PICU 小児集中治療室スペシャル2024』(フジテレビ)、『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ)、『ダブルチート 偽りの警官』(テレビ東京・WOWOW)、『約束 ~16年目の真実~』(読売テレビ・日テレ)、『ひだまりが聴こえる』(テレ東)、『宙わたる教室』(NHK総合)と主演を含むドラマ6作に出演した。
なかでも『宙わたる教室』はメイン生徒役を演じ、窪田正孝を差し置いて「事実上の主人公」「彼の作品だった」と言われるほどの称賛を獲得。23年秋の『下剋上球児』(TBS)からは菅生新樹、兵頭功海ら多くのスター候補が巣立ったが、一躍最前線に躍り出た。
2人目は、同じく『下剋上球児』からの順調なステップアップが見られる中沢元紀(24)。昨年は小林虎之介と『ひだまりが聴こえる』でダブル主演を飾ったほか、月9ドラマ『366日』(フジ)に準レギュラー出演した。さらに初主演映画『ファストブレイク』が公開され、ここではバスケットボール選手とスポーツ作品の出演が目立つ。
今年は春スタートの朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)で『アンパンマン』の作者・柳井嵩(北村匠海)の弟・千尋を演じる。父・柳井清は二宮和也、母・登美子は松嶋菜々子、伯父・寛は竹野内豊が演じるだけに、中沢の登場シーンは注目を集めるだろう。
3人目は、深夜ドラマへの出演が多くドラマフリークにはおなじみの杢代和人(20)。昨年も深夜ドラマの『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(テレビ朝日)、『ソロ活女子のススメ4』(テレ東)、『3年C組は不倫してます。』(日テレ)、『私たちが恋する理由』(テレ朝)に出演した。さらにプライム帯の『降り積もれ孤独な死よ』(日テレ)にもレギュラー出演。一時は「凄惨な事件の黒幕か」と注目を集めるなど強烈な存在感を放ったほか、今年も1月9・16日の『物産展の女~宮崎編~』(テレ東)に出演する。
アイドルグループ「原因は自分にある。」のメンバーであり、仮面ライダー俳優でもある正統派イケメンとして今年はゴールデンタイムでの活躍も増えるだろう。
『おむすび』ヒロインの初恋相手
4人目は、朝ドラ『おむすび』(NHK総合)への出演で一気に知名度を上げた松本怜生(24)。その役柄はヒロイン・米田結(橋本環奈)が所属する書道部の先輩で、しかも初恋の相手だった。同作は朝ドラ最大規模のオーディションを開催したにもかかわらず、松本はオファーだったことに大器のムードを感じさせられる。
ドラマデビューの22年にいきなり6作、続く23年は5作、昨年は2作だがどちらもプライム帯であり、『降り積もれ孤独な死よ』では杢代と並んで事件のカギを握る存在として出演。今年も1月から『トーキョーカモフラージュアワー』(ABC・テレ朝)にレギュラー出演する。
5人目は、まだキャリア3年強ながら抜てきが続く青山凌大(23)。昨年は『イップス』(フジ)にゲスト出演したあと、朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)にも出演して知名度を上げた。秋にも『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私』(日テレ)に出演し、今年は1月期の『御上先生』(TBS)、『あらばしり』(読売テレビ)に出演する。特に『御上先生』は奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、高石あかりら同世代の実力派と共演するだけに注目を集めるだろう。
6人目は、その『御上先生』に出演する夏生大湖(23)。23年の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日テレ)で連ドラ初レギュラー出演を飾ったあと勢いが止まらない。短編・長編の出演映画がそれぞれ公開されたほか、昨年は『闇バイト家族』(テレ東)、『肝臓を奪われた妻』(日テレ)、『95』(テレ東)、『ひだまりが聴こえる』、『完全無罪』(WOWOW)、『モンスター』(カンテレ・フジ)に出演した。特技に日本舞踊の女形、和太鼓をあげているほか、身体能力の高さも含めてポテンシャルが高く、業界内の期待値は高い。