ケアハウス和みの里の山中和子理事長は、17回目のベテランながら「気持ちよく歌いたかったんですけど、気分が高揚しちゃて上がっちゃいました(笑)。やっぱり年取ったんでしょうかね。疲れます(笑)」と第一声。
練習の際は、バックコーラスの面々に手料理を振る舞っているのだそう。「みんな私の手料理を食べたいばかりに、(『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』に)出たい出たいって言うんですよ(笑)」とうれしそうだが、「私は46歳で主人を亡くしまして、それからあの子たちの手助けを借りて今まで頑張ってこれたんです」と感謝していた。
『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』を生きがいに
18回目の馬車道・木村徳治名誉会長は、今回も大ファンの石原裕次郎を披露。いつも選曲に迷うそうだが、「サヨナラ横浜」にしたのは、「うちの会社は馬車道、つまり横浜なんです。だから歌も、横浜の付く歌が大好きなんですよ」と決めた。
会社の仕事はほとんど後継者に譲っている木村名誉会長。「やっぱり人間、燃える目的がないといけないでしょ? だから日常生活はゴルフとカラオケ、その中でもこの『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』がメインなんです。この緊張する舞台に立つために特訓するのが、私の生きがいです」と充実の表情で語ってくれた。
手をつかんで「清水さん、辞めないで!」
唯一の全回出場を続ける清水園の清水志摩子社長は、ペギー葉山の「歌ある限り」で今回も美声を響かせたが、「やっぱり練習が足りなかった。ダメですね。このところ忙しすぎて、1月4日から休んだ日が8日間しかないんですよ。いろいろバタバタバタバタして、もう80歳になったら週2日休みたい!」と、年齢を感じさせないマシンガントーク。
前回インタビューした際、『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』は80歳で引退するため、今回を入れて残り2回だと話していたが、その意思は変わらないのか。
「今日も118人応援団が来てるんですけど、終わった後にみんな待ってるのね。そしたらおばあちゃんが私の手をつかんで“清水さん、辞めないでくださいよ!”って言ってくるんです。今回一番多く聞かれたのは“今度はどんなドレス着るんですか?”ってそればっかりよ(笑)」
そんなファンの声を聞いて、引退時期は「困っちゃってるの」と本音を吐露。それでも「会社引退の時に『歌謡祭』も辞めて交代します」といい、まだ出場を続けてくれることになりそうだ。
今回は女性出場者が減ってしまったが、若手陣の中ではトップバッターの東京ガス埼玉支社・細田千恵支社長を「なかなかいいですね」と評価。「女性管理職になると、自分をもっとアピールしたいという人が結構いるんですけど、人柄が謙虚でいいんです」といい、細田支社長が目の前を通って「ありがとうございました」と挨拶すると、「来年もご一緒しましょう!」と誘っていた。
『第33回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』出場者 ※【 】内は出場回数
1:東京ガス(株)埼玉支社・細田千恵支社長【3】/小泉今日子「学園天国」
2:熊谷市・小林哲也市長【初 ※埼玉県議会議長として出場実績あり】/坂本九「上を向いて歩こう」
3:YKK AP(株)埼玉支社・水野彰二支社長【2】/EXILE「LA・LA・LA LOVE SONG」
4:(株)埼玉りそな銀行・福岡聡社長【4】/沢田研二「勝手にしやがれ」
5:ふじみの救急病院・鹿野晃名誉院長【初】/「BELIEVE」※合唱曲
6:(株)シタラ興産・設楽竜也社長【初】/長渕剛「しあわせになろうよ」
7:戸田市・菅原文仁市長【4】/B’z「兵、走る」
8:(株)コマーム・小松君恵会長【3】/「こどもパワーGO!!」※オリジナル曲
9:埼玉県議会・齊藤邦明議長【初】/MISIA「アイノカタチ」
10:(株)サイサン・川本武彦社長【17】/矢沢永吉「サイコーなRock You!」
11:川口市・奥ノ木信夫市長【9】/チューリップ「心の旅」
12:ケアハウス和みの里・山中和子理事長【17】/坂本九「明日があるさ」
13:富士見市・星野光弘市長【3】/桑田佳祐「100万年の幸せ!!」
14:(株)馬車道・木村徳治名誉会長【18】/石原裕次郎「サヨナラ横浜」
15:さいたま市・清水勇人市長【15】/THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」
16:(株)清水園・清水志摩子社長【33】/ペギー葉山「歌ある限り」
17:埼玉県・大野元裕知事【5】/はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」