初出場の埼玉県議会・齊藤邦明議長は「本当に緊張しまして、良くない表現だと思いますが、吐きそうでした(笑)。本番前、何回もトイレに行きましたが、最後は何も出なかったです」といいつつ、「歌声も震えてました。でも、いいビブラートになったかもしれない」と前向きに捉えた。
歌ったのは、MISIAの「アイノカタチ」。これを選んだのは、「私、マニアックなので、本当はアニメソングとか歌いたいんですけど、誰も知らないという話になってしまうので、皆さんが知ってる曲の中から決めたのと、歌詞が全部日本語なのが素敵だなと思って。あんまり私のキャラクターには合わないんですけど」と理由を明かす。
実はこの曲、美川憲一、水前寺清子、美空ひばりなど本気の扮装を披露し、“オノカツ”の愛称で親しまれてきた桶川市の小野克典市長が、2023年に完璧なMISIAビジュアルで披露している。それを聞いて、「私もやろうかなと思ったんです」というが、「私の場合は直接選挙じゃなくて間接選挙で議長に選ばれているので、大人しくしました(笑)」と、地方自治の壁に阻まれたようだ。
浦和のカラオケまねきねこに1人で行って、「店員さんに“何だあいつ”と思われたと思います」と、目線を感じながら練習したこともあったそう。2回目の出場への意欲を聞くと、「頑張って社長になって、チャリティしてみたいなと思いますね」と冗談を交えて答えた。
孫2人がバックコーラスで参加
川口市の奥ノ木信夫市長は、孫2人がバックコーラスで参加。例年、吉田拓郎を選曲していたが、「孫がついてこられる曲を選びました」と、チューリップの「心の旅」を披露した。孫は前回出場する際、「テレビに出たい!」と喜んでいたそうだ。
9回目の出場とベテランの域に達しているが、「やっぱり応援者に聴いてもらって、一緒に楽しんでもらうことがいいですね」とその醍醐味を堪能。また、観客目線になって、「あの人は上手い格好してるけど、歌ってみると下手だなと思ったり、そこがいいんじゃないかな。全部完璧な人は嫌われますから(笑)」と魅力を教えてくれた。
『第33回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』出場者 ※【 】内は出場回数
1:東京ガス(株)埼玉支社・細田千恵支社長【3】/小泉今日子「学園天国」
2:熊谷市・小林哲也市長【初 ※埼玉県議会議長として出場実績あり】/坂本九「上を向いて歩こう」
3:YKK AP(株)埼玉支社・水野彰二支社長【2】/EXILE「LA・LA・LA LOVE SONG」
4:(株)埼玉りそな銀行・福岡聡社長【4】/沢田研二「勝手にしやがれ」
5:ふじみの救急病院・鹿野晃名誉院長【初】/「BELIEVE」※合唱曲
6:(株)シタラ興産・設楽竜也社長【初】/長渕剛「しあわせになろうよ」
7:戸田市・菅原文仁市長【4】/B’z「兵、走る」
8:(株)コマーム・小松君恵会長【3】/「こどもパワーGO!!」※オリジナル曲
9:埼玉県議会・齊藤邦明議長【初】/MISIA「アイノカタチ」
10:(株)サイサン・川本武彦社長【17】/矢沢永吉「サイコーなRock You!」
11:川口市・奥ノ木信夫市長【9】/チューリップ「心の旅」
12:ケアハウス和みの里・山中和子理事長【17】/坂本九「明日があるさ」
13:富士見市・星野光弘市長【3】/桑田佳祐「100万年の幸せ!!」
14:(株)馬車道・木村徳治名誉会長【18】/石原裕次郎「サヨナラ横浜」
15:さいたま市・清水勇人市長【15】/THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」
16:(株)清水園・清水志摩子社長【33】/ペギー葉山「歌ある限り」
17:埼玉県・大野元裕知事【5】/はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」