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――おふたりとも、松田聖子さんと中森明菜さんのかつての曲をリアルタイムで見たり聴いたりしていない世代ですよね。

上白石:私の場合は完全に母の影響です。そもそもいつから聴き始めたか覚えていないくらい。たぶん、おなかの中にいた時から聴いてたのかなと思う(笑)

池田:胎教(笑)

上白石:だからあの声が血に流れてるの。母が歌う聖子ちゃんもずっと聴いてきたし、母が語る聖子ちゃんの魅力もずっと聞いてきたし。

池田:私は、ファッションのお仕事で一緒になる方々が愛してらっしゃるので、その影響で詳しくなったのかな。『The Covers』(NHK)をやっていたというのもありますが、気づけばすごく身近になっていた気がします。

――なぜ時代を超えて多くの人に愛されているのだと感じていますか?

池田:洋服とかトレンドもそうですが、歌って今どういう時代を自分たちが生きているのかによって、当時の彼女たちのエネルギーが巡り巡って愛されているんだと思います。「不景気になるとギャルの眉が細くなる」と似たようなことが、意外とあるのかなと。

上白石:当時は毎週トップテンが発表されて、それを日本中が注目していた時代じゃないですか。やっぱりその時代に生み出されて、トップテンの階段にい続けた曲のサバイブ力もあると思います。当時のイケイケドンドンな時代の空気感もあったと思いますが、曲自体が持つ生き残り力が本当にすごい。“時代のど真ん中”をみんなが作って、そこでしのぎを削っていた曲が、何世代にもわたって今も聴かれているというのは、必然のような気もします。

――曲だけでなく、池田さんの髪型が中森明菜さんを想起されるという話もありました。

上白石:すごいことですよね。色褪せない魅力。

池田:でも、本当に当時は衝撃だったと思います。パーマが多かったのに、パツン!パツン!って一気に切って、カッコいい。

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歌い終わってMC台に戻る時の心境は…

――そんな楽曲を本番で生歌唱するのを控えながら司会をやるということの緊張感はいかがですか?

池田:『The Covers』の時も毎回歌っていたのですが、いつもカツカツでした(笑)。一番大変だったのが、歌う直前に客席の外を全力でダッシュして着替えて、ステージに出てきて歌い始める時には息が切れみたいな感じになっちゃって。今回はそんなことがないと信じています(笑)。でも、歌い終わった後のMCは、力が抜けていい感じになっているかもしれないですね。

上白石:確かに! 早めに歌いたいですね。(スタッフに)お願いします(笑)。私は去年、おととしもやらせていただきましたが、(『THE MUSIC DAY』『ベストアーティスト』で総合司会を務める)櫻井翔さんになった気持ちが味わえるので、結構好きです(笑)。「私、嵐だっけ!?」って“なりきり嵐体験”ができるので、テンションが上がります。歌う前はそんな余裕ないですけど、歌い終わってMC台に戻る時に、ちょっと恍惚とする瞬間がある(笑)

池田:マルチな感じがカッコいいもんね。

上白石:あれはこの番組でしか味わえない気持ちなので、今年もあそこで悦に入るために頑張って歌おうと思います。

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