日本テレビ系音楽特番『発表!今年イチバン聴いた歌 ~年間ミュージックアワード2024~』(28日19:00~22:54、千葉・ホテルニューオータニ幕張から生放送)のMCを務める上白石萌音と池田エライザ。2人は生放送で、松田聖子と中森明菜の名曲をそれぞれカバーするという挑戦に臨む。
時代を超えて愛されるレジェンドたちの歌に、どのような魅力を感じているのか。そして、MCと生歌唱の二刀流に挑む心境についても話を聞いた――。
「全部分かってるのよ」と聴こえてくる松田聖子
――今回、上白石さんは松田聖子さんの「あなたに逢いたくて~Missing You~」、池田さんは中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」という名曲を生放送でカバーされるということですが、どんな魅力を感じていますか?
上白石:聖子さんの声が好きです。キラキラしているんだけど、ちょっとハスキーで、響きはすごく明るくてはつらつとしている。あとビブラートがとても大人びていて。
池田:本当にそうなんだよね。
上白石:一つの声の中にギャップがいっぱい詰まっているなと感じます。「聖子ちゃん」って呼んでしまいますけど、聖子ちゃんってかわいいじゃないですか。それで歌が本当にうまい。中身がギュッと詰まった感じがするんです。しかも、提供される歌詞はすごくピュアで三歩下がった女性像が多いと思うのですが、聖子ちゃんが歌うと「全部分かってるのよ」って聴こえそうな感じがして。
池田:なるほどーー!!
上白石:シャンとした佇まいとスッとしたお顔で、あの憂いのある声で歌われると、「分かった上で歌ってるのよ」って感じに聴こえるのが、すごく好きなんです。歌い手として作品を完成させるプロの顔と、一人の女性としての強さみたいなものをとても感じます。
池田:もうメロメロだね(笑)。お会いしたことはあるの?
上白石:音楽番組であるんだけど、発光してた!
池田:画面越しでもそんな印象がある!
上白石:普段お話しされる時のとっても繊細で温かい声、それがうれしくてまだ耳に残っていて。本当に素敵な人でした。
身を委ねて聴ける中森明菜
――池田さんは中森明菜さんの魅力をどう感じているのでしょうか?
池田:歌い始めた瞬間にパッと空気が変わって、どんどんそのストーリーにのめり込んでいく感じがあります。歌詞もちょっとコンセプトがある曲が多い。キャラクターが定まって賢いイメージがあるから、「私もこういうふうになりたいな」って身を委ねて聴けるんです。
上白石:確かに安心感、信頼感があるよね。
池田:初めて聴いた時はびっくりでした。「まさかそんな歌声だなんて」という可憐さのギャップも含めてすごくいい衝撃をもらえる。足さばきだってそう。歌われている時の軽快なヒールさばきがすごく軽やかなんだけど、重心がしっかりしている。それを見ていると本当に気持ちがいいんですよ。
上白石:衣装も選ばれし人が着られるデザインだと思います。
池田:自分は「ギリ似合わなそうだな」って思う。
上白石:いや、エラちゃんが着てるの、全部想像できる(笑)
池田:そういう意味では、「DESIRE」の時の髪型は、私の基本フォルムだから「DESIRE明菜ちゃんじゃん」って言われることもある。