――普段のおふたりはどういう関係なのですか?
池田:ちょうどお互い五分五分で話してる感じですね。ほぼ同世代で、お姉ちゃんになったり妹っぽくなったり、臨機応変な気がします。
上白石:でも、不意に「エラ男(えらお)」が出るんですよ。
池田:エラ男ね。
――何ですかそれ(笑)
上白石:2人で買い物をしていた時、急に雨が降ってきて傘を持っていなかったんです。そしたら、上着を傘代わりにして肩を抱いて、濡れないようにしてくれたんですよ!
池田:背が男性の平均身長ぐらいあるので、そういう役回りをしがちなんです。お兄ちゃん2人・弟1人なので、なぜか自分もジェントルにっていう感じで育っちゃって(笑)
上白石:カッコいいんだよなあ。
ギュッと近づいたきっかけは…
――出会いはドラマ『ホクサイと飯さえあれば』(17年、MBS)だと思いますが、ここまで仲良くなったきっかけは何だったのですか?
上白石:私、覚えてるよ。
池田:ギュッと近づいたのは……じゃあ、「せーの!」で言う?
2人:せーの!『ハイスクール・ミュージカル』!
上白石:ちっちゃい時からお互い大好きだったんだよね。その話になって。
池田:撮影中に屋根裏部屋みたいなところで待機していて、2人きりでいることも多かったので、ボソボソとお互いのことを話していたら、ミュージカル映画が好きだってなって、2人で歌ったりとかして。やっぱりきっかけは音楽でしたね。
上白石:そうだったね。
池田:それから育った環境とかを話し始めて、意外と近い部分があるなと思って、仲良くなりました。
――音楽に導かれて仲良くなって、こうやって大きな音楽特番で一緒にMCをするというのは、感慨深いですね。
上白石:エモいね!
池田:エモいです。
しっかりと落ち込んだ時間のあった1年
――気づけばもう年末ということで、今年を振り返ってどんな1年でしたでしょうか。
池田:今年はお芝居をしていましたね。
上白石:めちゃくちゃ見たもんなあ、エラちゃん。
池田:そんなにスケジュールを縫うほどたくさんの作品に出たわけじゃないんですけど、「自分はこんなにできないのか」って初めてお芝居で落ち込んだこともあって、難しさを感じたし、楽しさも感じた年でした。集中して濃い1年だったから、勉強がいっぱいありました。来年は音楽もコツコツ作っていこうと思います。
上白石:私もしっかり落ち込む時間がほどよくあって、結構ダウナーな時間が多い年でした。今までは落ち込む暇があまりなかったのですが、「どうぞ落ち込んでください」の時期ができた分、自分の実力と膝をつき合わせて向き合うことができた1年でした。同時に今年はやっと生活を大事にできた年でもあったので、私も充実していました。そして、変わらず音楽にたくさん支えられた年でした。