• アトリエに遺された大量の絵画 (C)フジテレビ

陽介ギフレさんの旅でキーアイテムとなったのが、父が残していた大量の日記だ。そこに記されていた親友・知人たちを訪ね歩くことで、時を経てその人柄がひも解かれていく。

宮崎も、子どもの頃に日記をつけていたそうだが、「私よりも長生きしそうな人に、私が先に死んでしまったら全て燃やしてほしいと頼んでいます(笑)」とのこと。「中学生や高校生の頃って、言葉に残したくなる時期がありませんでしたか? 今考えると恥ずかしいので、誰かと読んだりしないでほしいです(笑)。自分が書いた日記は、誰かに読まれる前提で書いていないし、自分でも読み返さないから、やっぱり日記は残さないようにしようと思いました」と決意したそうだ。

一方で今回の番組には、家族写真が随所に出てくる。それを見て、「私の誕生日に、母が私の小さい頃の写真をまとめてアルバムにしてくれるんです。自分の子どもと同じ時期くらいに撮ったものもあるので、それはやはりうれしいし、見返すと“自分もこんなふうに育ててもらったんだな”と改めて考える機会にもなるので、写真がたくさん残っているのは素敵だなと思います」と実感。

その写真の裏に、少しメモ書きすることで、後に一層思い出に浸れることから、「私の場合は写真を残して、日記は捨てます(笑)」と改めて強調した。

『ザ・ノンフィクション』初の3週連続企画となった今回。歴代最多の46回というナレーション経験を持つと同時に、番組のいちファンでもある宮崎は「今回のお話は、『ザ・ノンフィクション』ファンの仲間たちと感想の話しがいがありますね。母も大好きなので、一緒に話したいと思います」と心待ちにしていた。

  • 父の在籍していたアトリエで40年ぶりの再会 (C)フジテレビ

●宮崎あおい
1985年生まれ、東京都出身。『NANA-ナナ-』『少年メリケンサック』『舟を編む』『怒り』などの映画、連続テレビ小説『純情きらり』『あさが来た』、大河ドラマ『篤姫』などに出演。『ザ・ノンフィクション』では18歳から現在まで番組最多回数のナレーションを担当し、今回の『炎の中で死んだ父を僕は知らない』で46回に達する。