――今年は初の武道館公演があり、7年連続紅白出場の期待もかかっていますが、純烈さんにとってどんな年になりそうですか?

後上:まだ紅白は決まってないですし、武道館も開催前ですが、すでにだいぶ濃い1年に。1月に大阪新歌舞伎座で座長公演をやらせていただいたところから始まり、前年の紅白が終わってほっと一息して、緩く漕ぎ出すはずの自転車が、1月から立ち漕ぎし、それ以降もいろんな地方に行って歌うという従来の純烈の日常がずっと続いてきたので、今の段階で今年も濃かったなと、すでに年の瀬感があります。

白川:ここまで走り続けてきているというのは、今年に限らず、去年も一昨年もそうですけど、ずっと立ち漕ぎしている状態です。毎年紅白出場という大きな目標をずっと掲げてやっていますが、今年ももし決まれば、また報われるのかなと思います。

――『紅白歌合戦』はやはり、純烈さんにとって今後もずっと目標であり続けるわけですね?

白川:紅白はきっと変わらない目標だと思いますし、これからもそれを目指して頑張っていければなと思っています。純烈は1回出られればいいなと思っていましたが、出れば出るほど、また出たいという風になってくるので、10回を目標に。リーダーが10回という目標を口にしていたので。

酒井:後上の父ちゃんが「10回出てほしい」と言うので。「7、8、9、10、この4回は超難しいですけど、挑む価値はありますよね。やれるところまでやってみようと思います。

――そして、来年は明治座での座長公演が最初の大イベントになると思いますが、この公演は純烈さんにとってはどういう公演になりそうですか?

後上:純烈としても新年1発目の仕事になりますし、ファンの方にとってもお正月でめでたい雰囲気ですが、明治座さんという伝統がものすごい場所の1年間のスタートを預かるということで、我々もお客さんもそうですけど、明治座さんにとってもいい1年のスタートになるような公演にしたいなと思います。

――岩永さんにとっては一つの集大成的な公演になるかと思いますが、いかがでしょうか。

岩永:気負うと空回りしてしまうので、変わらず。でも、純烈としての座長公演はおそらく最後になるので、自分も含め、来てくださる皆さんと強い思い出の一つになればいいなという思いを込めて挑もうと思います。

――今年デビュー15年目に突入しましたが、今後どのようになっていきたいと考えていますか?

酒井:いや~わからんね。どうしたいというのもそこまでないんです。だからお客さんの日々の体調とか、メンバーもそうだし家族の事情とか、いろんなことが影響していくと思うので、自分としてはそれに対応しながら形にしていくという感じだと思います。ここまでの15年ですら成り行きなので。もちろん一生懸命やることには変わりないですけど。

――先を見据えるというより、目の前のことにしっかり向き合っていきたいと。

酒井:本当にそうです!

――新しいことにも挑戦され、ますますパワフルになられているように感じます。

酒井:浮世離れしてるっちゃしてますよね。純烈を結成した時が最も離れていて、「お前らが紅白かよ」「出られるわけないやろ」というのがスタートなので、あの頃に比べたらだいぶ理解者が増えた感じがするし、もうちょっと続けたらどんな世の中になって、純烈もどうなるんだろうと、サイコロを振るような楽しみがあります。