新型車両4000系は現時点で2編成を搬入済み。うち1編成(1号車から「4125」「4225」「4325」「4425」「4525」「4625」)が報道関係者らに公開された。デビューの時期は未定だが、11月以降の運行開始をめざしており、詳細は決まり次第、案内するとのこと。JR筑肥線へ直通運転も行い、筑前前原駅まで乗り入れる(現在、筑前前原駅以西の列車はすべてJR九州の車両で運転)。
車内設備に関して、6号車のフリースペースに設置された「2方向から座れる座席」が、近鉄の新型一般車両8A系で採用された「やさしば」と似たつくりで興味深かった。この「2方向から座れる座席」と大型窓は、JR筑肥線に海沿いを走る区間があることを意識して海側に設置したという。客室から乗務員室への扉に設けた窓と、車体前面の非常用貫通扉に設けた窓は通常より低く、小さなこどもでも前面展望を楽しめるようにしたとの説明も。フリースペースの大型窓も含め、さまざまな面で「小さなお子さまやこども連れの方」に優しい車両になっていると感じた。
なお、4000系のデビューに先立ち、一般向けの見学会を10月27日に開催することが決定している。姪浜駅で同日の11時30分から14時30分まで行われ、入場無料。ホームに停車している4000系の外観・内装を自由に見学できる。この機会に、福岡市地下鉄空港線・箱崎線の新たな「顔」となる新型車両に接し、車内設備など隅々まで確認してみるといいかもしれない。