大型バイク免許の合格発表で大はしゃぎ

――日々撮影などでお忙しくされていると思いますが、欠かせない習慣はありますか?

ウォーキングはずっと続けています。そんなすごい距離じゃないですけどね、夏場は暑いですし。でも、この気温に慣れるようにウォーキングしている感じです。3日間くらいできなかったあと、炎天下に出るとグダッと疲れてしまったんですよね。暑い時期の撮影は大変なので、体調管理はちゃんとしなきゃと思います。

――では逆にここ最近始めたことはありますか?

他の作品のためなのですが、最近大型バイクの免許を取りに行きました。中型までは持っているんですが、ずっと運転もしていなくて30年ぶりにバイクを運転したんです。教習所にも、電車に乗ってスクールバスに乗って……と普通に通って。若者に混ざって試験も受けたんですけど、ペーパー試験の時に、配布されてから「まだ見ないでください」とか言われるじゃないですか。周りは試験慣れしている若者だからどっしりと構えているんだけど、俺だけ(裏からでも少しだけ見えないかな……)ってソワソワしていましたよ(笑)。実技も2コースを走らないといけなくて、クラッチのつなぎとかはもちろん覚えていたんですけど、ずっと乗っていなかったから、ウインカーの細かい確認とかはもう一度しっかり覚え直しました。試験は2段階あって、1段階も2段階も1時間くらい多めにやって、何とかギリギリ試験に通りましたね。

――大型バイク、似合いそうなのでそちらの作品も楽しみです!『民王R』は、入れ替わりによって自分とは違う立場や世代とのギャップを見せていく作品かと思いますが、ここ最近で遠藤さんご自身が感じたギャップは?

また教習所の話なんですけど(笑)、本試験は俺を含めて4人だったんですね。もちろん他の3人は俺よりも若い人たちで、順番に試験をしてから結果を待つ部屋に移動していくんですけど、僕は3番手だったので、すでに部屋には2人いました。試験内容の中に、1本道から落っこちたら一発アウト、というところがあって、自分の体感としてそこの後半がギリギリだったんです。それで、その日に初めて会った人ばかりだったんですけど「どうでしたか? ちょっとケツのほうがヤバかったんです」とか話しかけて、「そうなんですか、自分は大丈夫な感じでしたよ」とめちゃくちゃ会話して。そうこうしているうちに4人目の試験も終わって、4人そろって教官からの結果発表を聞くわけです。「みなさん合格です!」って言ってもらえて、俺は「やったーーー!!」って大声ではしゃいじゃったんですけど、他の3人は淡々としていて。1番年上なのにはしゃいじゃったなぁ、と恥ずかしくなりました(笑)。

――むしろ若い世代の方たちのほうがクールで落ち着いていたんですね(笑)。最後に、ドラマ放送を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。

前回、本当に好評をいただいたドラマですが、いろんな部分が生まれ変わって、新しくグレードアップしています! とにかくテンポも速くて、観ていて楽しいドラマになると思っています。前作をご覧いただいていた方も、今回から初めて観てくださる方も、ぜひ楽しんで観てください!

■遠藤憲一
1961年6月28日生まれ、東京都出身。83年、ドラマ『壬生の恋歌』(NHK)でデビューし、『IPPONグランプリ』(フジテレビ)などのナレーションや声優としても活躍する。近作のドラマは、『ドクターX~外科医・大門未知子~』、『夕暮れに、手をつなぐ』、『ばらかもん』、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』、『君が心をくれたから』など。近作の映画は『首』、『赤羽骨子のボディガード』、『スオミの話をしよう』など。公開待機作に、『劇場版ドクターX』(12月6日公開予定)がある。