板尾は、同演劇祭の魅力について「個性的な10劇団がそれぞれ違ったお芝居を見せてくれますし、しかも2劇団が同じグループで演技し、1劇団3回やって、その都度組み合わせの劇団が違う。前にどんなお芝居があったかによって見え方も変わってくるので、そこが見どころだと思います」と語る。
「この演劇祭からスターが誕生してほしい」と願っている板尾。すでに同演劇祭に参加した人と同じ作品にキャスティングされることもあったそうで、また、「演劇関係の人、テレビのプロデューサーさんとかディレクターさんとか、映画監督さんとか、そういう方もたくさん見に来ていただけて、劇団と直に話す機会もあるので、そういうところで目に留まってキャスティングされるというのはけっこうあります。役者だけでなく、脚本家さんもそうですし、戯曲を頼まれたり」と手応えを口にする。
そして、「オーディションではないですけど、生でその方の演技とか見ることによって、この人いいなとか、ちょっと記憶に残ったりすると……キャスティングってそういうものでしょうから。そういう出会いがあり、お互いすごくいいことなので、もっともっとそういう機会が増えていけばいいなと思ってます」と期待した。
さらに、板尾は「6年目なので今まで構築してきたものがすごく形となって現れるんじゃないかなと思ってますし、どういう劇団に出会えるのか、(今年の同演劇祭の)ビジュアルを見ているだけでも面白そうだなとワクワクしています」と述べ、「1つの作品を見に行くだけではなかなか体感できない演劇体験が必ずできると思います。こういう演劇の見方があったんだなと、数日通っていただければ間違いなくこの関西演劇祭にハマると思いますので、ご来場お待ちしております」と呼びかけた。
幼少期よりバレエやコーラス、ダンスに親しむ。2017年に当時キャプテンを務めていた大阪府立登美丘高校ダンス部が日本高校ダンス部選手権で披露した「バブリーダンス」が話題となり、2018年に女優デビュー。近年の主な出演作に、舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』(24)、『夜の女たち』(22)、『海王星』『友達』(21)、ドラマ『肝臓を奪われた妻』(24・NTV)、『ブギウギ』(23-24・NHK)、『マイ・セカンド・アオハル』(23・TBS)、映画『リゾートバイト』、『地獄の花園』(21)などがある。 また12月13日に公開となる映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』に出演する。
1963年生まれ、大阪府出身。NSC(吉本興業のタレント養成所)の4期生。相方のほんこんとお笑いコンビ・130Rを組み数々の番組で活躍。2010年には『板尾創路の脱獄王』で長編映画監督デビューを果たし、『月光ノ仮面』(12)、『火花』(17)を監督。近年の出演作に、ドラマ『おちょやん』(20・NHK)、『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(22・日本テレビ)、『ゼイチョー』(23・日本テレビ)、『Destiny』(24・テレビ朝日)、映画『リボルバー・リリー』(23)、舞台『聖なる怪物』(23)など。 8月~11月に行われているヨーロッパ企画第43回公演「来てけつかるべき新世界」に出演中。