入社わずか1週間で収録に参加したアナウンサー特番『FNS明石家さんまの推しアナGP』でグランプリに輝き、その後も落ち着いた語り口などから漂う貫禄の風格で注目を集めているが、この状況については「まずは意外ですね。そして戸惑いがあります」と本音を吐露。
家族や友人たちは、「喜んでくれていますし、私と一緒にびっくりしてくれています(笑)」といい、「私のアナウンサーとしての挑戦において、一緒に喜怒哀楽を共にできていることがとても心強いです」と支えになっているようだ。
このように注目を浴びる要因については、「テレビをたくさんの方が見てくださっているからこそだと思います」と捉え、「私に対してというより、テレビに対しての皆さんの期待と受け止めようと思っています。やっぱり謙虚に頑張らないといけないし、ここで浮き足立っちゃいけないなという気持ちです」と気を引き締めた。
“個”としても“集団”としてもいい方向に
台風中継での冷静なリポートも評判だった上垣アナ。「自分が日常で何かを伝えたいと思ってしゃべっているときのようにお伝えするのが理想だと思うので、そこに近づけられればいいなと思います」と追求する一方で、「災害報道・防災報道については、アナウンス室内で勉強会などを重ねていまして、私はあくまでその中の1人なんです」と強調。
「これまでは一人ひとりのアナウンサーが自分で勉強して自分で成長することだと思われていたものが、今は集団としてやっていこうという方針をフジテレビのアナウンス室では明確に打ち出しているので、決して私一人に還元されるものではないということがあります。その輪の中に1年目から入れていただいていること、そして先輩の技を盗みながら、自分も日々の放送で実践できていることは、この会社に入って、アナウンス室に来られて良かったなと思うことです」と、またも謙虚に語る。
それを実感しているだけに、「自分が『キャラビズ』という番組を担当して気づいたことはアナウンス室に還元したいですし、インタビューにおいてはアナウンス室には歴戦の強者がたくさんいらっしゃるので、自分が壁にぶつかるたびに先輩に聞いていくことで、“個”としても“集団”としてもいい方向に行けたらいいなと思います」と、組織の強みを活用していく考えを示した。
入社して半年になるが、「気づきの連続」という日々。「最近では2~3分のVTRでも、どれだけ精魂を込めて制作者が作っているのかというのを感じます。私も出来に関与しているので、それは視聴者としてテレビを流し見ているだけでは気づかなかったです」と、学びは尽きないようだ。