第33回「式部誕生」では、1005(寛弘2)年から1006(寛弘3)年の様子が描かれた。藤壺で中宮・藤原彰子に仕え始めたまひろを中心に物語を展開。藤式部と呼ばれ、苦労の末に書き上げた『源氏物語』の一部は一条天皇や彰子の興味を惹くことに成功し、その褒美に左大臣・藤原道長から、2人の思い出が描かれた扇を賜った。
トップ3以外の見どころとしては、密集する女房たちの寝所を天井からの斬新なカメラワークで俯瞰したシーンや、8日で引きこもりに逆戻りしたまひろを気遣う優し過ぎる乙丸(矢部太郎)。そして最終盤で大和から大勢の僧兵を引き連れてやってきた興福寺別当・定澄(赤星昇一郎)が道長を脅すシーンが挙げられる。
また、まひろが藤壺に出仕してすぐに訪ねてきた藤原公任(町田啓太)、藤原斉信(はんにゃ.・金田哲)とのやり取りにも熱い視線が注がれた。3人のやり取りにSNSでは、「まひろ、めっちゃ根にもってる」「10数年前の遺恨をあざやかに返した」「はて?ってなってる公任さまがかわいい!」「やっぱり公任さまと斉信さまのペアは美しい!」などの声が寄せられた。本当に「クギョーズ」はデビューしてほしい。
きょう8日に放送される第34回「目覚め」では、興福寺の僧兵たちが朝廷へ押し寄せ、中宮・藤原彰子が藤壺の奥へ避難する事態にまで発展する。次々に起こる難題に左大臣・藤原道長は頭を悩ませ、ついに御岳詣を行うことを思いつく。
一方、まひろと彰子は『源氏物語』を通じて親しくなっていくが、まひろは彰子の閉ざされた心を開くことができるのか。次回は果たしてどのシーンが最も注目されるのか。