ドラマ初出演には驚き、不安、緊張感も

――ドラマの主演に選ばれた際の気持ちを教えてください。

めちゃくちゃ驚きました。ドラマの経験はありますけど、まだ決して豊富なわけではないのに、まさかの主演だなんて。「まじすか!? 僕でいいんですか?」と思いました。自分の劇団で主演をやるみたいな経験はたくさんしてきましたし、劇団は自分のホームのようなものなので。でも、ドラマの主演って、また違うじゃないですか。だから、不安で。

――具体的に、どのような点が異なると感じていますか?

劇団での舞台公演は、劇場に足を運んでくださった方、好きで観に来てくださった方に向けてのエンタメだと思っています。ただ、ドラマの場合は、いろんな方に観ていただく機会があるわけじゃないですか。そこに対しての嬉しさはありつつ、ご覧くださる皆さんに楽しんでいただけるのか? という緊張感もあったんです。

木村昴

――主演として心掛けたことはありますか?

主演だから、ということは特にないですね。もしも、今回の役じゃなかったとしても、現場が楽しくなるように盛り上げていたとは思います。

――そうなんですね。たしかに木村さんのいる現場はいつも楽しそうなので、納得します。

空気の悪いところが好きじゃないんですよね。やれることもできなくなっちゃう。だから、なるべく自分が携わるものは、想像以上に力を発揮するためにも、明るくありたいというモットーはあります。

  • 木村昴

明るさの秘訣はお菓子

――多忙な中で、今日は明るく振る舞えないという日はないのでしょうか?

うーん……「ない」と言ったらウソになりますね。全然あります。ただ、そういうときの対処法は決まっていて、お菓子を食べれば機嫌が直るんです。最近わかったんですけど、イライラしてるのって、だいたいお腹が減ってるからぽくって。僕の機嫌が怪しくなると、マネージャーさんがグミを渡してくれます。そうするとすぐに「最高!」って明るい自分に戻れます。

――お菓子なんですね!

おいしいものを食べたら、だいたい人は機嫌が直ると思いますよ。ぜひ、これは試してほしいですね。

――ありがとうございます。最後に、ドラマの今後の見どころを教えてください。

枝松がいろんな過去に思いを馳せていくなかで、真の作者は果たして見つかるのか、見つかったとして、どうなるのか。片山と枝松、あんなに息が合うのになぜ何もないのか……など、いろんなところに注目してほしいです。最後には、しっかりと1つにまとまるので。それで全話見終わったら、もう1回、1話に戻ってみてほしいですね。見方が変わると思いますし、僕の毛量が全然違いますから(笑)。ぜひご注目ください!

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■プロフィール
木村昴
1990年6月29日生まれ。ドイツ出身。2005年、アニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)のジャイアン(剛田武)役で声優デビュー。声優として数々の人気作に出演しながら、俳優、ナレーター、ラッパーとしても活躍。2020年から、子供向けバラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京系)でメインMCを務めている。