4月1日にSexy Zoneから改名し、同時に新メンバーを募集するオーディションの実施を発表したtimelesz(佐藤勝利・菊池風磨・松島聡)。「timelesz project」と題したオーディションは、エントリー数1万8,922件の中から選ばれた350人を対象とした2次審査が進行している。このたび、同オーディションの模様がNetflixで世界独占配信されることも決定。自ら審査員となって仲間探しをしているtimeleszの3人にインタビューし、オーディションをどのような形で行っているのか、また、オーディションを進める中で感じた手ごたえなど話を聞いた。
――改名から約4カ月経ち、オーディションも始まっていますが、すでにtimeleszだという実感を強く抱いているのか、これからtimeleszを作っていくという気持ちなのか、今の実感をお聞かせください。
松島:3人になった時点で、まずは3人で軸を固めていかなきゃいけないと思ったので、僕の中ではすごくtimeleszとして自覚を持って仕事に取り組めているなと思います。我々3人が固めておくことによって、新メンバーも入りやすくなりますし、その覚悟と責任を持った上でいろんなことと向き合っています。世間の皆さん、ファンの皆さんからのプロジェクトに対するいろいろな意見を受け止めながら、それが逆に刺激になり、絶対このプロジェクトを成功させて、やってよかったなと思ってもらえるものにしたいと思っています。
菊池:いきなりメンバーを増やして「新生timeleszです」というより、3人で基盤を作った上でメンバーを迎え入れるというのが一番僕たちの中で腑に落ちたので、この選択を取りました。3人のtimeleszという時間も貴重な時間だと思っていて、オリジナルメンバーだけで今までの曲を披露するのは今しかないので、今回のライブもそういった作りにしています。僕らがやり残したことがないと言えるように、オリジナルメンバーでのパフォーマンスを今まさにやっていて、今の3人だからできることは多くあると思うので、そこは大事にしています。だから今回のライブツアーのタイトルも「We're timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」にしていて、メンバーが入った時にエピソードが重なっていくのかなと思っています。
佐藤:timeleszはグループ名の最後に「sz」とついている通り、Sexy Zoneから地続きな部分はありますが、全く新しいグループを作る感覚もものすごくあり、今まで築き上げてきたものも受け継いで大事にしていきたいですし、これだけ新しい挑戦をさせていただいているので、新しいものが生み出せなかったらチャレンジしている意味はないと思うので、新しい出会いにすごくワクワクしていて、冒険しているような気持ちで歩んでいます。ファンの方には心配させてしまっている部分もありますが、応援の声もいただけるようになっているので、その言葉を胸に、精一杯丁寧に仲間を探していけたらなと思います。5人のSexy Zoneにこだわっていた分、5人の活動ができない状況になった時に、どうやったら前を向けるようになるかなとすごく考えていて、timeleszという名前に変わり、オーディションをやると決定した時に、それが原動力というか、前を向いて力強く歩んでいかなきゃいけないと思えたので、今までの気持ちも胸に新しい可能性を探して、いろんな方に納得してもらえるように、誠心誠意人生かけていいグループを作っていきたらいいなと思っています。
2次審査で多彩な350人と対面「アナウンサーの方や消防士の方も」
――オーディションは今2次審査中とのことですが、状況を教えてください。
菊池:350人まで絞りまして、その350人に今直接会っているという状況です。それが2次にで、それからまた3次に向けて人数を絞っていくことになります。
――2次審査ではどのような審査をしているのでしょうか。
菊池:5人前後で候補生に集まってもらい、自己紹介をして、歌、ダンス、そしてラップを披露したい人はラップという3つのパフォーマンスを。1人5~6分を目途にオーディションさせてもらっています。
――3人集まって審査を?
菊池:そうですね。3人に加え、ダンスの先生、歌の先生も一緒に見ていただき、時折、コアスタッフも見守りながら、チームtimeleszで審査をしているという状況です。
――人数を絞っていく際にどんな話し合いをされているのでしょうか。
松島:応募してくださった方はダンス・歌が未経験の方が多く、それでも1次の時に「動画でダンスや歌をやってみました」と熱量をちゃんと表現できている子や、timeleszにかける思いや事務所にかける思い、エンターテイメントに対する思いを文章で表してくれる子を僕は選ばさせていただきました。2次では実際会ってみて、ダンス・歌は視覚的にわかりやすいですが、すごく伸びしろがありそうだなという子を選んだりもしています。
佐藤:目を引く人がいると、メンバーで「なんか空気持っている人いたよね」と。ステージに立つ上で大事な要素だと思いますが、目を引く力というか、まとっているものが違う方が来ると「ああいう人はいいよね」というのが共通であって、そういう時にメンバーになってくれたらうれしいなと思い、すごく希望が持てるようなオーディションを今やらせていただいています。
菊池:メンバーおよびスタッフで話していて、意見があまり割れないんです。「この人よかったよね」という方に対して、みんなが「よかったよね」と賛同するパターンが多いので、不安に思っているファンの方々にとっては少し安心材料になってもらえるかなと。ちゃんと僕らの中で基準が定まっていてして、審査していく上でもブレてないなと肌で感じています。
――オーディションの雰囲気はどんな感じですか?
菊池:緊張感はすごくあります。僕らは緊張感という感じで、候補生はすごく緊張している人が多いですが、和やかになる瞬間も多いです。
松島:今回のテーマが「仲間探し」で、新しく1から人を集めてグループを作るのとはまた違うので、ダンス経験があって歌がうまい子でも、timeleszへのリスペクトが感じられないような子もいて、そういう時には厳しい意見を言ってしまうこともあります。我々だけではなく、応援してくださっているファンに対してのリスペクトでもあるので、それぞれがちゃんと向き合いながら、いい緊張感の中、向き合って会話をしています。
佐藤:候補者の方の緊張感がある現場ですが、僕たちにとってもオーディションを見る側は初めてで、大事な仲間を探して人と向き合う時間になるので、1日目はドキドキしました。でもそれがワクワクに変わっていき、いろんな可能性が見える時間を過ごしていて、事務所としても初めてのことでもありますし、なかなかなことをさせていただいているなと思いながら向き合っています。
――印象的な参加者のエピソードがありましたら教えてください。
菊池:アナウンサーの方や消防士の方も参加されていたり、もともとこういう活動していたという方も少なくないですし、バラエティに富んだ、さまざまなジャンルからの挑戦と感じています。
佐藤:言語もそうですし、マルチプレイヤーの方がいたり、多彩な候補生の方がいました。
菊池:思いが強くて、緊張で裏で泣いてしまう候補生がいたという報告を受けたり、候補生の皆さんも並々ならぬ思いで挑んでくれているんだなというのは、僕らも日々感じています。