• 横溝菜帆

――3歳から子役として活動をスタートされましたが、この世界に入ったきっかけを教えてください。

きっかけは親で、記憶のある頃からこの世界にいたので、こういう活動をすることが当たり前のように感じていたのですが、『義母と娘のブルース』に出演してから「お芝居好きだな」「これからもずっと続けていきたいな」と思うようになり、お芝居の考え方も変わっていきました。

――お芝居の考え方はどう変わったのでしょうか。

『ぎぼむす』の前は、こういう感情の時はこういう表情をすればいい、こういう言い方をすればいいという感じでやっていたのですが、『ぎぼむす』から、見えるところの表現を一番に意識するのではなく、感情を優先するようになりました。

――『ぎぼむす』が大きな転機に。

そうですね。『ぎぼむす』でお芝居が好きになり、続けていきたいという思いに。そして、『君と世界が終わる日に』あたりから、役者の仕事を一生続けていきたいとはっきり思うようになりました。『きみセカ』の時に竹内涼真さんがお芝居を褒めてくださって、「お芝居の相性がいいよね」と言ってくださったことがうれしくて、そういう風に「この人と一緒にやりたい」とか「この子なら大丈夫だな」と思ってもらえる役者さんになりたいと思いました。

――影響を受けた共演者の方を挙げるとすると、竹内涼真さんということに?

そうですね。竹内さんの影響はすごく大きかったです。『ぎぼむす』で共演した綾瀬はるかさんも憧れの存在で、また親子役とかで共演できるように頑張りたいです。

  • 横溝菜帆

――もう子役ではなく女優なんだと、意識が切り替わったタイミングはありましたか?

高校生になってから意識が変わった気がします。『ぎぼむす』『きみセカ』でお芝居に対する思いが変わっていき、さらに高校生になってお仕事という意識が強くなった気がします。でも、世間の皆さんからの印象は『ぎぼむす』が強いので、まだ制服を着ているイメージは薄いのかなと。そういうイメージをつけるためにも、学園モノとか、イメージが変わるような仕事にも挑戦し、新しい横溝菜帆を出していけたらと思います。

――将来的にはどういう風になっていきたいと考えていますか?

共演者の方たちに安心してもらえるというか、「また一緒にやりたいな」と思ってもらえる役者さんになりたいです。視聴者の方にとっても、「この子なら安心だな」「この子なら大丈夫だな」と信頼感を持ってもらえるように実力を磨いていきたいと思います。

――具体的に目標に掲げていることはありますか?

学園モノに出てみたいという思いがあります。そして、アカデミー賞を取ることを人生の一つの目標にしているので、映画にあまり出たことがないですが、これから映画にも出演していけたら。そして、アカデミー賞のレッドカーペットをカッコよく歩きたいです。