――長江俊和監督におふたりの印象を伺った際、どんどん関係性が深まって、最後のほうは漫才のようにアドリブが飛び出すとおっしゃっていました。
塩野:僕の目線からすると、“周平くんvsスタッフさん”みたいな感じでしたよ(笑)。アドリブを仕掛けて、スタッフさんを笑わせようとするんです。
野村:自分としては面白いか、カッコいいか、どちらかのものを妥協せずに作りたいんですよ。現場は楽しいほうがいいじゃないですか。でも、それをやるのは本番前のテストのときだけですよ。
塩野:周平くんがよく言っていたのは、「テストをやるとふざけちゃう」って(笑)。今回の撮影は時間がタイトだったので、いきなり本番をやりたいんだけど、テストをやるからふざけちゃうという言い分だそうです(笑)
野村:やっぱり芝居は生ものですから、本番一発勝負だと思ってるんで。
スマホ画面がちょうどいい「最近は高画質すぎる(笑)」
――今回はFODオリジナルドラマということで、スマホの小さい画面で視聴される方も多いと思うのですが、出役側としてはいかがですか?
野村:僕はもう大体スマホで見てるんで、小さい画面でもいいなと思います。そりゃ、映画館のスクリーンとオーディオで見られたら最高ですけど、スマホだと寝ながら見られて楽ですし。
塩野:手が疲れちゃったりしないですか?
野村:Yogiboの店で、首にかけるスマホスタンドがセットで売ってたんですよ。これはよくない思いましたね(笑)
――人間をダメにするクッションが、さらにダメにさせてしまう(笑)
野村:実際にやってみたら、本当にダメになるなあと思いました(笑)
――スマホ画面だと表情が伝わらないと言われたりもしますが。
野村:雰囲気が味わえればいいと思いますね。細かい表情まで見られたら、なんか恥ずかしい(笑)
塩野:最近は高画質すぎるから、逆にちょうどいいんじゃないかと思います。見られたくないものまで見えたりするから(笑)
野村:昔の映画を「何でデジタルリマスターにしたの!?」って思ったりしますもんね。「余計なことするんじゃない! 昔の画質で楽しくやってんだ!」って(笑)
●野村周平
スタイリスト:清水奈緒美
ヘアメイク:矢口憲一
●塩野瑛久
スタイリスト:山本隆司(style3)
ヘアメイク:時田ユースケ(ECLAT)