前編では、正月に実家へ帰省する竹迫にも密着。芸人として泣かず飛ばずの息子と厳格な父の会話には、何とも言えない重苦しい空気が流れていたが、自分に子どもができた蜂谷Dは、両親の気持ちに想像をめぐらせる。

「何だかんだ言っても親は子どもに対して温かいし、ずっと愛があって、どんなことがあっても子どもを嫌いになる親なんていないんだと改めて感じました。ご両親は僕にも優しくしてくれて、お寿司まで食べさせてくれたんですよ。あの空気の中では味がしませんでしたが(笑)」

この場面については、ナレーションを担当した多部未華子も「自分が親になったのもあって、こういうシーンは親目線で見てしまいますね。むしろ竹迫さんのご両親を心配してしまいます」と同情していた。

部屋の状態が心境とリンク

今回は、“4畳半の部屋”を起点とした物語だが、それぞれの心境と部屋の状態がリンクしていることに気づいたという。

「特に竹迫さんはハッピーなことがあると部屋がきれいになるし、金子さんはいつもきれいなんですけど、調子が悪いと脚本が書けなかったり。4畳半一間という狭さなので、その空間に気持ちが凝縮されて映し出されているようにも感じられるので、部屋の様子から彼らの境遇がどう変わっていくのかを見ることができると思います」

家賃25,000円のアパートには、都会で失われつつある近所付き合いも健在。「金子さんは大家さんとすごく仲良くされていていますが、竹迫さんは家賃を滞納してるので、大家さんとあんまり顔を合わせないようにしています(笑)。でも、上の階のおじさんにコートをもらっていましたね」と、夢追う若者を応援してくれる人生の先輩もいるそうだ。

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