演じるヒャンアンと自身は「行動力があるところがそっくり」だという。
「ヒャンアンはファンギに対して、『私がパリに行ってアトリエも全部準備しておくから』と。先に異国の地に行ってアトリエを探すって、相当な行動力とコミュ力がないとできないですよね。私も外国に住んでいたこともありますし、行動力はあると思います」
「強い女性を演じるのが私の宿命」と話していたが、自身も強い女性だと認識しているそうで、「もともと遺伝子的にその素質を持っていると思います」と語る。
「大胆さは父親譲りで、現実的な行動力は母親譲りで、両親の要素を受け継いでいる気がします。うちの姉は私の5倍ぐらいエネルギッシュで、スーパーウーマンすぎて毎回会うたびにこの人には勝てないなと思います(笑)」
芸能界で長年活動してきた中でよりパワフルになったようで、「芸能界で荒波に揉まれ、厳しい現実を乗り越えてきたというタフさもあると思います」と語った。
作品を通して、強い女性像を届けることにもやりがいを感じているという。
「去年出演した『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』は(登場人物が)ほぼほぼ女性で、ロマンスはほとんどないという作品。そういう作品は日本では少なかったですが、最近は増えてきていて、私はどんどんやっていくべきだと思っています。現代の女性は強くてタフなので、女性が強い作品は現代的だなと。エンタメ界でやっていくことは必然だと思いますし、私としてもやっていきたいです」
もちろん強いだけではなくいろんな側面がソニンにもあり、強い女性ではない役を演じる機会もあるからこそ、心のバランスがとれているという。
「強いイメージを持たれていると思いますし、自分でも芯は強いと思っていますが、そうではない部分もあるので、強いキャラクターばかり演じていると、そのイメージだけになり心が窮屈になってしまう。柔らかい役を演じることもあり、違う一面を知ってくださる方もいるので、そこでうまくバランスをとっている感じがします」
また、ヒャンアンがトンリム時代の自分について「弱虫だと思っていたけど、自分が思っていたより強かったのね」と自分を肯定する場面があると言い、「お客さんもこの作品を見て、過去の自分を愛せたり抱きしめたりできるような流れになればいいなと思っています」と語る。
ソニン自身も「あの時こうしておけばよかった」と思うことはあるそうで、「昔もうちょっと遊んでおけばよかったなと思っています(笑)。真面目に仕事をやりすぎてしまって、いろんな冒険をしておけばよかったなとか、思うことはいっぱいありますよ。もうちょっとファッションをかわいくすればよかったなとか」と笑った。