俳優・藤岡弘、の次女でモデルや女優として活動している天翔天音(18)。昨年、大河ドラマ『どうする家康』で本格的に女優デビューしたが、今年8月8日~12日に東京・有楽町よみうりホールで上演される「海の音楽劇『プリンス・オブ・マーメイド ~海と人がともに生きる~』」で舞台に初挑戦する。活躍の幅を広げている天翔にインタビューし、仕事に対する思いや初舞台への意気込み、父・藤岡弘、からの教えなど話を聞いた。
――はじめに芸能界で活動したいと思ったきっかけから教えてください。
昔からいろいろな芸術やキラキラしたステージを見て育ってきて、舞台芸術を通して憧れを持ってもらえるような人たちを見てすごく素敵だなと惹かれていき、私も伝えられる人の立場になりたいと思うようになりました。今、いろいろな芸事も頑張って習っていますが、夢や希望を与えられるような表現者になりたいと思っています。
――お父様である藤岡弘、さんの影響がやはり大きいのでしょうか。
父の存在もすごく大きいです。父が活躍している姿をずっと見て育ってきて、素敵だなと思っていたので。
――今、モデルや演技、バラエティなど幅広く活動されていますが、芸能界に入ろうと決めたときは、どんな風になりたいと思い描いていましたか?
ずっとバレエを習っていて、そこからいろんなダンスに目覚めていったのですが、K-POPなどキラキラ輝いているアイドルにすごく憧れて、夢を与えてくれる存在って素敵だなと思い、その憧れから表現者への興味が一番湧いたので、自分もそういう存在になれたらなという思いがあります。
――『どうする家康』で女優デビューされましたが、演じる面白さはどのように感じていますか?
本格的にお芝居させていただいたのが『どうする家康』が初めてだったので緊張感が強かったですが、終わったときは達成感がありましたし、役にのめり込んで演じるやりがいを感じ、時代劇だったので、自分が生きている時代とは違う時代を生きる面白さもありました。また、自分はこういう表現ができるんだと、役やお芝居を通して成長できることも楽しいなと思いました。
初舞台にワクワク「新しい自分を開拓したい」
――そして、『プリンス・オブ・マーメイド』で舞台に初挑戦。海の壮大な営みや神秘を物語や歌を通してドラマティックに描く本作で、ヒロインであるティヤム王国の王女サラ役を務められますが、出演が決まったときの心境を教えてください。
幼い頃からミュージカルなどいろんな舞台を見てきて、私は音楽やパフォーマンスが大好きで、いつか私の表現でいろんな人に感動や夢を与えていきたいと思っていたので、初舞台が決まって本当にうれしかったです。しかも役柄が王女様役。昔から王女様、プリンセスが大好きで憧れていたので、すごくワクワクしました。
――プリンセスのどんなところに憧れていますか?
プリンセスは品があって、見た目も美しくて、いろんな人に思いやりがあるという理想の女性像で、特にラプンツェルやシンデレラが大好きです。
――王女サラをどのように捉え、どう演じようと考えていますか?
サラは海が大好きで、美しいものを愛する王女様で、王子タリクと出会ってから、海の大切さや素晴らしさを伝えていくのではないかなと思うので、海に対する思いなどを大切に演じていけたらと思います。
――ご自身とサラの共通点はありますか?
美しいものが好きというのはすごく似ているなと思います。また、冒険心があって、いろんなことに挑戦したいという気持ちを持っている点も似ていると思います。
――天翔さんが好きな“美しいもの”とは?
アクセサリーなどキラキラしたものもそうですし、映像美にも惹かれます。映画『アバター』は映像が素晴らしくて、海の世界観や神秘的な感じなど、すべてが美しかったです。今回の作品も海がテーマなのですごく楽しみです。
――初舞台ということで楽しみにしていることもお聞かせください。
生の舞台でしか味わえない、ステージ上から見たお客様の雰囲気などを感じられるのが楽しみです。すべてが初めての体験になると思うので、不安もありますがワクワクのほうが強いです。舞台ならではの表現など、新しい発見もたくさんあると思うので、新しい自分を開拓して、新たな自分にステップアップできたらいいなと思っています。
――大好きな歌やダンスも生かせそうですね。
ステージで歌ったり踊ったりできるのはうれしいですし、どう表現できるのだろうと楽しみです。ずっとバレエを習ってきて、手先の柔らかさや踊りでの見せ方は、舞台でうまく表現できるのではないかなと思っています。