「漫才をしていれば幸せ」という銀シャリ。橋本は「8年ぐらい前に、ルミネの公演の間に1人でラーメンを食べに行ったんですが、ふと『漫才辞めたらどうなるんだろう』と考えたことがありました」と話し出すと「そのとき、ラーメン屋のメニューにすごく変な名前のものがあって、漫才が思いついたんです。もしこの仕事辞めたら、それを披露する場がなくなるんだなって考えたら、『絶対辞めたくない』って思いました。結構な漫才マシンになっていますよね」と笑う。
だからこそ仕事のバランスは大切にしている。橋本は「やっぱり土台は漫才。そこがふらついてしまったら危ない。だからこそ単独ライブは僕らにとってはマストなんです」と力説。そんな思いはコロナ禍を経て、さらに強くなっていったという。
橋本は「ライブが止まっていたとき、自分らはライブでご機嫌になっていたんだなと実感しました。ライブをしていないと、リズムがとれないんです。単独ライブがあって、全国ツアーがあって……それがあるからこそ、他でもご機嫌になれるんだな」と銀シャリにとっての生命線は「ライブ」だという。
「今回は伝説的なネタが生まれるかもしれない」と語った鰻。新ネタの出来は「かなりいい感じに仕上がっていますよ」と2人はニヤリとすると、橋本は「僕らは来年コンビ結成20周年になるのですが、そこへの助走ではないですが、しっかり勢いをつけるライブにしたい」と意気込む。
単独ライブの模様は配信では行わない。橋本は「やっぱり現地でやりたいんです」と思いを述べると「同じネタでも場所によっては違う。とにかくライブって生き物なので、その場のお客さんとの空気感でやりたいんですよね。配信だと、どうしても編集や、誰が見てもいいようにちょっと遠慮してしまう可能性もある」とあくまで現場主義を徹底する。
橋本は「もともと台本もない世界。いつも僕の暴走に鰻がついてきてくれるのですが、今回は鰻の暴走が見たい」とリクエスト。そんな橋本に鰻は「今回のツアーで見られるかもしれませんよ」とニヤリと笑う姿が印象的だった。
鰻和弘(1983年8月31日生まれ、大阪府出身)と橋本直(1980年9月27日生まれ、兵庫県出身)によるお笑いコンビ。2005年8月結成。『M-1グランプリ2016』で優勝。関西を中心に活動していたが、2017年4月より東京に活動拠点を移した。