フジテレビ系ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(11日スタート、毎週木曜22:00~)に主演する赤楚衛二。欲望の塊で食い尽くされた巨大病院から父親が築き上げてきた大切なモノを取り返すため、愛する人を守るため、権力争いと闘うことを決意するという役柄に挑む。
上京から10年、そして30歳という節目の年に挑む今作に「このタイミングでやらせていただけるのは本当にうれしいです」という赤楚。これまでの役者人生を振り返りながら、30代への意気込みなども語ってくれた――。
復讐劇の魅力「どっちに転ぶか分からない面白さ」
――今回はオリジナル作品ですが、ならではの楽しさというのは、どう感じていますか?
やっぱりキャラクターを作り上げていくというところに関しては、原作があるとある程度参考になるのですが、それがないのですごく自由度が高いなと思います。役の解釈というのも、原作があるものに比べたら自分でより考えていかなければならないので、そこが楽しさでもありますし、全部責任がかかってくるなと。自分が一番このキャラクターのことを理解していないといけないという思いは、原作がある作品以上に持ってないといけないなと思います。そうした中で監督も、役の動機やどう見せたいかといったことを、めちゃくちゃ丁寧に話し合ってくれるので、すごく安心しています。
――復讐劇は好きなテーマだと伺いましたが、どんなところに魅力を感じますか?
何かを失ったものに対しての思いというのに、僕は「幸せなもの」よりも「共感しやすさ」を感じるんです。そこから、良くも悪くもどっちに転ぶか分からない面白さがありますよね。ポジティブな作品だと「やっぱり結局幸せになるんだろうな」と思われるけど、復讐劇だと本当にどっちか分からないから、好きなんです。
――演じる面でも好きですか?
演じるのは、やっぱりラブストーリーが好きですね(笑)。ただ、負のエネルギーを感じるほうがやりがいも感じますし、今回の作品のように変化していくキャラクターというのは、どうやって演じていこうかなと悩みつつ、絶対楽しいなとも思います。
「この役者で良かったな」と思ってもらえるように
――座長としてどんな現場にしていきたいという考えはありますか?
引っ張っていくようなキャラクターではないので、こうしていこうなんて言うことはおこがましです(笑)。でも、全部撮り終わった後に「この役者で良かったな」と思ってもらえるように、なるべく周りの人とコミュニケーションを取りたいですね。錦戸(亮)さんが、すごく周りを見られているので、学ばせていただくことが多いです。それで、笑いの起きる楽しい現場にできたらなと思います。現時点でも普通に楽しく、やらせていただいてますね。
――緊迫感のあるシーンでも。
皆さん比較的オン・オフはっきりしてるタイプなので、締めるところは締めるみたいな感じですね。
――GP帯連ドラ主演が『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ)に続き2作目になりますが、前回の座長という経験を今回に生かすことはありますか?
前回は結局いろんな人に助けてもらったなということがすごく大きかったので、今回も助けてもらいつつ、やっぱり「赤楚がいることでいい現場になったな」と思っていただけるようにするにはどうしたらいいかというのは、考えていきたいと思います。今余裕があるわけじゃないんですけど、『向井くん』のときは本当に余裕がなかったので。
――そこは、まさに「リベンジ」したいところですね。
前回は、周りがほぼ見えてなかったんです。セリフ量が多いというのもそうなんですけど、今回は自分から能動的に考えて戦おうと思います。
――共演の芳根京子さんとは『表参道高校合唱部!』(TBS)以来、9年ぶりになります。
僕がドラマデビューした作品で、その時ご一緒してた女優さんとまたできるというのはうれしいです。びっくりするぐらい透明感があって、演じられる陽月というキャラクターの説得力が半端ないなと思いながら接しているので、ちょっと緊張しちゃいます(笑)
――そうなんですか?(笑)
女優さんってみなさんきれいじゃないですか。だから、いつも慣れるまで緊張しちゃうんです。