この15年を振り返って宮根が挙げるのは、コロナ禍での放送体制だ。「緊急事態宣言があって、世の中も我々も“一体何が起こっているのか?”と分からないときに、僕が関西テレビからリモートで出演して、とにかくかき集められる情報をかき集めて放送したのは、今考えるとよくやってたなと思いますよね」と印象に残っている。
一方、昨年7月に加入した藤本アナは「私自身もずっと見ていましたし、たくさんの方に見られている番組なので、“私のせいで足を引っ張る結果になってしまったらどうしよう…”と、そこに入るプレッシャーがありました」と打ち明けながら、「皆さんが私自身のことも番組のことも受け入れてくださって、引き続きたくさんの方に見ていただけるというのは、すごくうれしいです」と感謝。
宮根に対しては、「やっぱり最初は緊張していたのですが、最近はスタジオにいる時間が楽しくて(笑)。この前、コメンテーターの石戸諭さんに“宮根さんと藤本さん、たまにしょうもない会話してるよね”と言っていただけるくらい、本番前やCM中に気さくに話していただけるようになって、とても良くしてもらっています」と、その関係性を明かした。
またその年齢差から、「勝手にお父さんみたいに思っています(笑)」というが、百戦錬磨のキャスターとしての影響も強く受けている。
「『昭和99年』という討論コーナーが始まったのですが、論客の皆さんがいろんなテーマで議論を交わすその真ん中に宮根さんがいて、スタジオをさばく姿は、テレビで見ていたものをこんなに近くで見られるんだという感動と、純粋に宮根さんのすごさを感じて、アナウンサーとしてもすごく勉強させていただいています」(藤本アナ)
宮根はフリー20周年「ちょっと奇跡なんです」
『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)、『めざましテレビ』(フジテレビ)と、それぞれ平日帯の情報番組も担当している2人。日曜夜という時間において、どのような意識で生放送に臨んでいるのか。
「月曜日の朝から皆さんに“『Mr.サンデー』を見て良かった。役立った”と思っていただけたら幸いです」(宮根)
「『めざましテレビ』は朝出かける準備をしながら見られている方もいるので、テンポよくいろんな情報をお届けしていますが、『Mr.サンデー』は今知りたい情報をとことん深くまでお伝えできたらなと思って番組に取り組ませていただいています。なので、スタジオでプレゼンしているときに、限られた時間の中で、どうやったらこの意味がちゃんと伝わるのか。実は、スタジオパートは『めざましテレビ』のほうが短いんですけど、テンポは『Mr.サンデー』のほうが速いので、そこで、いかに分かりやすく伝えられるかというのを意識していますが、まだ途上です(笑)」(藤本アナ)
ちなみに、『Mr.サンデー』放送開始15年目のタイミングで、宮根自身はフリーになって20年の節目を迎えた。「まさか自分が20年もフリーの司会者でいるということは全く想像してなかったので、僕にとってはちょっと奇跡なんです」と驚きながら、「本当にテレビをご覧の皆さんのおかげなので、感謝しかございません」と、視聴者への思いを語っている。