「THE仮面ライダー展」埼玉会場の見どころ
ここからは『THE仮面ライダー展』埼玉会場の注目ポイントをご紹介。会場入口には、第1作『仮面ライダー』(1971年)に登場した仮面ライダー(本郷猛)をはじめ、仮面ライダー(新1号)、映画『仮面ライダーTHE NEXT』(2007年)、映画『仮面ライダー1号』(2016年)といった4人の仮面ライダー1号が勢ぞろいするフォトスポット立像がある。
仮面ライダー(本郷)と愛車サイクロン号。入口を抜けたエントランスでは、本郷猛を演じた藤岡弘、によるオープニングムービーが上映され、入場者を「仮面ライダーの世界」にいざなう役割を担っている。
昭和仮面ライダーゾーンでは、放送当時のイメージに合わせて新規製作を行った衣装や小道具が並べられている。
仮面ライダーの新しい時代を築く第一歩となった『仮面ライダーBLACK』(1987年)ゾーンには、これまでの会場では見られなかったオートバイの展示が行なわれている。熱心なライダーファンのみなさんは、ここに写っている一部分だけですぐお分かりになるのではないだろうか。
答えは、仮面ライダーBLACKがバトルホッパーと共に活用する高性能マシン「ロードセクター」。こちらは撮影で使用された「本物」であり、近くで見るとところどころに傷がついていて、なんともいえない迫力を感じさせてくれる。
年表を見るとテレビシリーズは『仮面ライダーBLACK RX』(1988年)で一旦終了していることがわかるが、そんな時期でもレーザーディスクやビデオソフトなど、旧作の映像ソフト化によって『仮面ライダー』シリーズは幅広い年齢増から高い人気を誇っていた。オリジナルビデオ作品の『真・仮面ライダー序章』(1992年)と映画『仮面ライダーZO』(1993年)『仮面ライダーJ』(1994年)もまた、ファンに鮮烈な印象を残した仮面ライダーたち。本展では他のテレビシリーズのライダーと同じく、立像展示に加えて、作品紹介映像、キャラクター相関図パネルが1作品ごとに作られ、強いインパクトを与えている。
平成~令和ライダー各作品それぞれに、撮影で使用された貴重な衣装、小道具類が展示されている。『仮面ライダードライブ』(2014年)の「ブレンの眼鏡」が1個から2個に増えていたり『仮面ライダーオーズ/000』(2010年)の「キヨちゃん」のポーズが埼玉会場ならではの特徴的な形になっていたり、他会場との違いがところどころに存在するので、そのような細かい部分をチェックするのも一興と思われる。
『仮面ライダーギーツ』コーナーでは、浮世英寿とツムリの衣装や、各ライダーたちの武器、デザイアカード、英寿が常に持っていたコインなどの小道具が展示。そして、昨年12月に公開された映画『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』(2023年)で印象的な活躍を見せた「ギーツケミー」のかわいい姿も確認できる。
令和ライダー大集合のフォトスポット。仮面ライダーガッチャードと仮面ライダーギーツの足元にいるタイクーンケミー、ナーゴケミー、バッファケミーに注目!
『仮面ライダー555』(2003年)の放送20周年を記念したVシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』からは、最新システムで変身する仮面ライダーネクストファイズ、仮面ライダーネクストカイザ、仮面ライダーミューズの3ライダーと、オートバジンが展示された。
2023年の「大阪会場」から物販コーナーに並んでいる「THE仮面ライダー展 メモリアル・ブック」は、本展の膨大な展示物の撮り下ろしスチールが掲載された豪華本。埼玉会場で展示されていないアイテムもいくつか見ることができる。藤岡弘、・佐々木剛・千葉治郎による特別座談会(写真含めて14ページ)はきっと、第1作『仮面ライダー』ファンの魂をゆさぶる感動を呼び起こしてくれるに違いない。
『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』は2024年3月30日から5月6日まで、ところざわサクラタウンEJアニメミュージアム(角川武蔵野ミュージアム3F)にて開催。
(C)石森プロ・東映