錠は何事にも全力でひたむき
――改めて、錠という人物の好きなところを教えてください。
錠は警察官として、自分を犠牲にしてでも人を守ろうとする姿勢があって、そこがカッコいいと思います。何事にも全力で、ひたむきに取り組むのがいいところ。老若男女を問わず、誰からも愛される人間になりたいと思っている錠は、僕にとっても憧れの人物像なんです。
――バクアゲ3のラストでISAの細武調と出会ってから、普通の警察官だった錠の人生が大きく変わるような印象がありますね。
錠としても、まだISAという組織に遭遇して間がないので、何をしているところなのか、そして細武調がどんな人なのか、つかみきれていないような気がします。僕も、設定としては理解しているんですけど、具体的に何をやっているのかと聞かれても、うまく説明できないんです(笑)。なんか、漢字がババババ~って並んだおカタい組織なんですよ。「国際宇宙対策機構」ですからね。ただ、アルファベットで表す秘密のチームって、カッコいいイメージがありますから、ISAと聞くとテンションは上がりますね(笑)。
――ブンブンジャーの仲間に入ったあかつきには、ハシリヤンとのアクションシーンもあるのではないかと思います。アクションについての自信のほどを聞かせてください。
昨年の3月に秋田県から上京し、演技と共にアクションのレッスンをやってきました。もともと運動は苦手ではなかったので、ヒーローにつきもののアクションはそこそこやれるのではないか、と思っています。
――特技のバスケットボール、スキーの腕前を活かし、力強いアクションが期待できそうですね。
バスケは小学生のころから高校までずっとやっていましたし、スキーは学校の授業で、雪山のスキー場に行って鍛えていました。
5人でバンドを組んでみたい
――バクアゲ2のエンディングから、ブンオレンジ/振騎玄蕃(演:相馬理)を加えた5人のブンブンジャーによる、とても楽しく軽快なダンスが披露されました。今後は、5人そろったブンブンジャーでどんなことをやってみたいか、抱負を聞かせてください。
悠陽くんと美羽ちゃんがギターを弾けるので、僕がドラムを叩いて、みんなでバンドを組みたいなって夢見ているんです。シャーシロ(葉山)と玄蕃(相馬)には得意な楽器をまだ聞いてないんですけどね。みんなで演奏できたらいいなって思っています。
――キャラクターソングを歌うヒーローはたくさんいらっしゃいますけど、スーパー戦隊のメンバーでバンドを組むというのは珍しいですし、ぜひやってほしいですね。
でも、他のみんなが乗り気じゃなかったら申し訳ないですから、今はまだ個人的な夢ということで(笑)。
――最後に、ブンブラック/阿久瀬錠として今後チャレンジしてみたいことを教えてください。
ブンブラックとして戦うのも重要なんですけど、生身でもしっかり戦ってみたいと思っています。僕が昔から憧れているヒーロー像とは、たとえボロボロになりながらでも、人を守るため敵と戦う姿なんです。チェンジしなければ人間を超えた力を発揮できないかもしれない。それでも精一杯戦うことで、観ている人たちの心に何かを残したいと思っています。『爆上戦隊ブンブンジャー』をこれからもぜひ、お楽しみください!
2004年6月16日生まれ。秋田県出身。2021年、高校在学中に第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、芸能界入り。『ブラザー・トラップ』(23年)、『真夏のシンデレラ』(23年)といったテレビドラマに出演する。特技はバスケットボール、スキー、イラストを描くこと。