反町隆史の豪華な差し入れ弁当に驚き
――共演して、反町さんの魅力に感じたところを教えてください。
もう、たくさんあります。反町さんがかっこいいことは皆さんご存知だと思うんですけど、裏側でも、人としてものすごくかっこよくて! 今作の撮影は夏だったのですが、暑い中、重いシーンを撮っていて私がしんどくなってしまったとき、扇風機の前で涼んでいたら、反町さんが冷たいお茶を買ってきてパッと渡してくださったんです。反町さんのお気遣いのおかげで、その後の撮影を乗り切れました。最終日の佳境となるシーンでは、皆にうなぎのお弁当を差し入れしてくださって。あんなに豪華なお弁当、初めて見たのでびっくりしました!(笑)。おいしかったです。スタッフさんや役者の皆さん一人ひとりに心遣いをしてくださって、役者としてはもちろん、人としても素晴らしい方で、私もたくさん学ばせていただきました。
「スパイダーマン」を取り上げた卒業論文
――『GTO』が学園ドラマということで、八木さんの学生生活についてもお伺いさせてください。この春大学を卒業する八木さんのホットな話題といえば、「スパイダーマンから見た現代社会」というテーマで卒業論文を書かれたことだと思うのですが、そのテーマはなぜ選んだんですか。
卒業論文は、スパイダーマンと現代社会との関わりから、「今後のヒーローの展望」というテーマで書きました。私自身、『GTO』はもちろん、いろいろな作品から勇気をもらったり、心が救われたりしていて、いろいろなことを発信させていただくお仕事をしているなかでも、作品の影響力の大きさを感じることがあります。『スパイダーマン』は昔からすごく好きな作品なのですが、二十年ぐらいの歴史のなかで、最初は敵を倒すだけだったのに、敵を治療して更正させるストーリーに変わっていったり、スパイダーウーマンが登場したりと進化していて。現代社会を反映していることで与える影響の大きさについてまとめました。
――すごく興味深いテーマです! 発表もされたんですか。
パワーポイントで作ったスライドを見せながら、ゼミの皆の前で発表しました。
――皆の前に立って発表するのは、普段のお仕事で慣れてますよね。
どうでしょう(笑)。仕事柄というより、学級委員や生徒会長をやっていた経験から、人前で話すのも楽しくできるほうかもしれません。
――卒論で苦労したことがあれば教えてください。
お仕事もあったのでなかなか卒論の時間が割けなくて、かなり苦労しました。『GTO』の現場でも、午前中に撮影して夜の撮影まで時間が空いている日は、カフェで書き進めたりして。最後は家で夜中に「終わらない!」と半泣きになりながら、なんとか頑張って仕上げました。
――お仕事と学業の両立は大変ですね。では最後に『GTOリバイバル』を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
反町さんが演じる鬼塚先生が帰ってくるということで、当時の『GTO』をリアルタイムで見ていらっしゃった方もそうでない方も、楽しんでいただけると思います。鬼塚先生の普遍的な熱いメッセージがたくさん散りばめられた作品になっているので、この現代を生きる皆さんそれぞれの心に、熱い、そして温かい思いが届いたらうれしいです。
2001年生まれ、滋賀県出身。2015年のデビュー直後、ポカリスエットのCMに出演し話題を呼ぶ。主な代表作に、昨年公開のNetflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』(2022)や、ヒロインを務めた『おとなりに銀河』(2023/ NHK総合)、『パリピ孔明』(2023/フジテレビ) などに出演。出演舞台『鴨川ホルモー、ワンスモア』が、4月に東京、5月に大阪で上演される。