くりぃむしちゅーが今回の企画に乗ったのは、やはり地元への思いもあるようだ。多忙なスケジュールを考え、企画の初期段階では、今の熊本を取材したVTRをくりぃむしちゅーが東京で見るというスタイルを提案したが、「くりぃむさん側から“月1回でもロケに来てやりたい”と言われて、すごく熊本愛を感じました」(東氏)と受け止めた。

本来であれば、4月から毎週放送でスタートしたかったところだが、「3月いっぱいまで夕方の情報番組をやりながら準備してきたので、さすがに現場も対応できない」(平田氏)ということで、まず半年間は月1回ペースで放送することに。

この形態を聞いたくりぃむしちゅーは、自分たちのスケジュールの都合だと思っていたそうで、東氏が真相を説明して、「すみません。半年間トライアルを一緒にやってください(笑)」とお願いすると、「そっちの都合かい!」とツッコまれたそうだ。そんなやり取りからも、この番組を心待ちにしている心境が伝わってくる。

平田氏は「地元に帰って英気を養うという機会にもなってほしいので、なるべくガチガチにスケジュールを詰め込まず、気持ちよく熊本でロケをしてもらいたいと思います」と意向を示した。

  • くりぃむしちゅー

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番組タイトルに注文「ダサくない?」

2月、くりぃむしちゅーに初めて番組名を伝えると、「まず“ダサくない?”、“本当にこれで行くの?”と言われました(笑)」(東氏)とのこと。初回のロケも、「タイトル変わってないじゃん」「ダサいままいくの?」とツッコまれながらスタートした。

番組内容については、「おふたりが今の熊本のことをほとんど知らなくて、いろんな人に“おすすめの店教えて”と言われても答えられないのがずっと悩みだったそうで、この番組で一から学び直したいとおっしゃっていました」(東氏)と企画の方向性に合致。

また、「おふたりの高校時代や子どもの頃のエピソードトークもふんだんに入ってきます。初出しの話をされて、思い出しながら語って笑っていましたね。そういうエピソードが、これからもどんどん出てきそうで楽しみです」(平田氏)と期待を寄せており、今後は熊本の人々と絡んでいく展開も想定している。

高校時代から別の学校の生徒に知られるほど有名人だったという2人。ロケで街を巡ると、「通りがかりの人たちが皆さん、“くりぃむしちゅーがいる!”という感じで見ていました」(平田氏)と、改めて地元の大スターであることが実感された。

この番組では熊本弁を積極的に使っていこうと意気込んでいた2人だが、いざロケが始まると照れくさいのか、なかなか出てこなかったのだそう。東氏は「コンビでは絶対に標準語で話すというのを決めてらっしゃるそうなのですが、番組に慣れていきながら、ちょっとずつ熊本弁を思い出してもらおうと思います(笑)」と目論んでいる。