反町隆史は「漫画のキャラクターのよう」
――ここからは共演者の方についてもお話をお伺いします。主演の反町さんについては、「現場に行くたびにオーラに圧倒されて、最初は慣れてなかった」とインタビューでお話しされていましたが、最後には慣れましたか。
だんだん慣れていきました。反町さんって実はすごくかわいらしい一面があって、あの容姿の美しさと中身のお茶目さが、漫画のキャラクターのようで現実離れしているんです。同じ人間だと思えなくて、ぼーっと顔を見てしまうことが何度もありました(笑)。オーラがすごいと言わせていただきましたが、こちらが勝手に緊張していただけで、威圧的があるわけでは決してなく、少年のような一面もある、本当に優しい方です。
大好きな波瑠との再共演に喜び
――久留米先輩を演じた波瑠さんとは、『恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~』(Amazon Prime Video、22年)以来の共演ですが、波瑠さんの印象を教えてください。
もう、私は波瑠さんが大好きで! 波瑠さんは現場でも冷静で、私も一緒にいると冷静になれて落ち着きます。また共演できて、今回は「先輩、先輩」って慕って絡んでいく役柄だったので、すごくうれしかったです。
――波瑠さんは現場では冷静なんですね。
すごく冷静で、「波瑠さんが言っているならもう間違いない」という説得力のある、“安心の波瑠さん”です。
見取り図・盛山の新鮮な反応が刺激に
――序盤は、伊集院先生役の見取り図・盛山晋太郎さんとのシーンも多かったと思います。盛山さんは今作が初の連続ドラマレギュラー出演だったのですが、現場ではどんな方でしたか。
現場でしてくださるお話も面白くて、一緒にいて楽しかったんですけど、緊張していらっしゃったのがすごく印象に残っています。緊張しながらも楽しくお芝居をされている姿に、すごく刺激を受けました。盛山さんは現場での出来事一つひとつに新鮮に驚いて、「もう一回撮るんですか?」「こんなにカメラがあるんですか?」とキラキラした目でおっしゃっていて、その素直なリアクションを見ると、私たちはあまりにも慣れすぎていたなと、初心に帰らせていただきましたね。すぐいなくなっちゃって、残念でした!(笑)またお会いできるように、私も頑張りたいです。
『初恋、ざらり』風間俊介からのコメント
――ドラマや映画と、出演作が続いている小野さんですが、最近では、『初恋ざらり』(テレビ東京、23年)についてお話しされていたインタビューのSNS投稿に、風間さんが「小野花梨ちゃんは素晴らしい女優さんで、素晴らしい人間で、最高の有紗です」(※有紗=小野の役名)とコメントされていました。
小野花梨ちゃんは素晴らしい女優さんで、素晴らしい人間で、最高の有紗です。#初恋ざらり
— 風間俊介 (@shunsukekzm) February 26, 2024
私もさっきマネージャーさんから聞いて知りました。ありがとうございます、風間さん!
――インタビュー記事にご本人以外のタレントさんがコメントされるって、なかなかないことですよね。
本当ですよね!? きっと最近SNSを始めて、楽しくなっちゃってるんですよ(笑)。『初恋ざらり』は、本当にたくさんの方に「見てるよ」、「すごく好きなドラマです」と言っていただくことが多くて、うれしかったです。
日本アカデミー賞で感じた先輩たちの温かさ
――昨年は、2022年の映画『ハケンアニメ!』でのお芝居が評価され、「第46回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞されました。着物とドレスをミックスしたような、オーダーメイドの衣装がとても素敵でしたね。
ありがとうございます。オーダーメイドで、着物をリメイクした洋風のドレスを作っていただいて、とても素敵な仕上がりになりました。新人賞は一生で一回しか受賞できないって言うじゃないですか。自分にとって思い出になるような一着になればいいなという思いをいつもお願いしているスタイリストさんに伝えて、提案していただきました。
――「一生に一度」という思いで登壇した新人賞のステージは、忘れられないものになりましたか。
日頃、たくさんの映像で拝見している俳優の先輩方が、すごく温かい目で新人賞の私たちを見てくれていたのが、印象的でした。お会いしたことのない方もいらっしゃったんですけど、皆さんが温かいまなざしで。先輩方って、こんなふうに若手を見守っていてくださるんだと知ることができて、うれしかったです。
――受賞したことによる気持ちの変化はありましたか。
それはないですね。賞をいただけなかった中にも、心が動いた作品はたくさんありますし。受賞したことで、まわりに対して「ありがとうございました」と感謝をお伝えできる機会をいただけたことが、一番ありがたかったです。
『グレイトギフト』視聴者へのメッセージ
――『グレイトギフト』で、好きだった場面を教えてください。
全編を通して、藤巻先生と久留米先輩の掛け合いがすごくキュートで、大好きだったんです。黒岩さんの書かれたキャラも、二人の演じ方も、お茶目でかわいくて、ずっと見ていたいシーンでした。
――奈良さんと同じように、二人を応援する気持ちで見守っていたんですね。では最後に、最終回まで『グレイトギフト』を見ていた、視聴者の方へのメッセージをお願いします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。皆さまがわっと驚くような、納得できるような最終回を迎えられていたらうれしいです。今回は犯人役でしたが、嫌いにならないでほしいですし、「あの野郎!」と思わないでくれたらうれしいです(笑)。またいい子の役もやりますので、これからもよろしくお願いします!
『グレイトギフト』最終回はTVerで配信中、TELASAでは全話配信中。
東京都出身。2006年にTBS系ドラマ『嫌われ松子の一生』で女優デビュー。2021年にはNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で朝ドラ初出演。2022年に出演した映画『ハケンアニメ!』で、「第46回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した。近年の出演作に、ドラマ『ロマンス暴風域』、『罠の戦争』、『初恋、ざらり』(W主演)、『お別れホスピタル』、『春よ、来い』、映画『プリテンダーズ』(主演)、『Ribbon』、『ほどけそうな、息』(主演)、『Gメン』、『52ヘルツのクジラたち』など。公開待機作に、映画『ミッシング』(5月17日公開予定)がある。