反町隆史が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『グレイトギフト』が、14日に最終回を迎えた(TVerで最終回配信中、TELASAで全話配信中)。今作は、『ラストマン-全盲の捜査官-』(23年)、『マイファミリー』(22年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(21年、23年)、『グランメゾン東京』(19年)など、ヒット作の脚本を次々と手掛ける黒岩勉氏による完全オリジナル作で、「完全犯罪の殺人」を可能にする未知の殺人球菌「ギフト」をめぐるノンストップの“サバイバル医療ミステリー”。
今回は、反町演じる藤巻達臣と同じ病理部に所属する検査技師で、波瑠演じる先輩・久留米穂希を慕う明るいお調子者の奈良茉莉を演じた小野花梨に、最終回放送後のネタバレを含むマイナビニュース独占インタビューが実現。奈良を演じた心境、共演者について話を聞いた。
※編集部注:本記事はネタバレを含んでいます。知らない状態でドラマをご覧になりたい方はご注意下さい。
真犯人役へのプレッシャーはほとんどなし
――最終回が放送されて、小野さん演じる奈良さんが真犯人だったことが明らかになりました。どの段階で真犯人役だと聞いていたのか教えてください。
ドラマ出演のお話をいただいたときに、「犯人役だよ」と言われました。今まで、犯人や逮捕されるような役にご縁がなかったのですごく楽しみでした。
――プレッシャーはありましたか。
ほとんどないですね。最後の最後まで、奈良さんはヘラヘラしていましたし。でも、台本が上がってくるのがいつも以上に待ち遠しかったです。
――最後まで犯人が分からず、いろいろなどんでん返しがありましたが、黒岩さんの脚本の印象を教えてください。
女性が怪しく描かれているのが印象的で、黒岩さんから見た女性はこんな感じなのかな? といろいろ考えてしまいましたね(笑)。シリアスなサスペンスでありながら、一人ひとりのキャラクターが面白くて、奈良さんを演じていて、すごく楽しかったです。
――どんなところが楽しかったですか。
真犯人という設定は一旦置いておいて、等身大のかわいい女の子としてのテンションや、台詞回しが楽しかったです。
真犯人の登場シーンで選択した演技プラン
――最終回では、藤巻先生に「真犯人は奈良さんだ」と告げられ、久留米先輩に「陰でこそこそやってないで、いい加減でてきたらどうです」と呼ばれて、とうとう真犯人として皆の前に登場しました。あのシーンをどんな思いで演じましたか。
これまでの奈良さんとギャップを作って演じるという方法と、そのまま地続きでやるという方法があったような気がしていて。どっちのほうが怖いかなと考えて、後者を選択しました。
――一言で言うと、“研究者しての性”が動機でしたが、台本を読んで感じたことを教えてください。
ナチュラルサイコといいますか、共感できるかというと、あまりできなくて怖かったですね。でも、その理解できないような言動が、結果として不気味に見えたらいいなと思いながら演じました。
ポスタービジュアルの謎も直撃
――SNSでも犯人探しが盛り上がっていましたが、チェックしていましたか。
SNSのお話ではないのですが、2、3話あたりが放送されていた頃に受けた取材で、インタビュアーさんに「奈良さんが犯人ですよね? もう、僕たちの会社では全員奈良さんで一致しています」と言われて、やばいぞ! とすごい焦っちゃって(笑)。まだ序盤なのに、私、怪しかった!? ってドキドキしながら「いや、私も分からないんですよね」と嘘をついちゃいました。あのときはすみませんでした!(笑)
――「正解です」とは言えないですもんね(笑)。視聴者の方の考察の中には、ドラマのポスタービジュアルの中で、藤巻先生と久留米先輩のほか、奈良さんだけ手を出していないことから「なにかあるのでは?」と疑っている方もいました。
そうなんです、手を出してないんですよ! 撮影前にデザイン画を渡されて、「こうやって手を出すんだ、楽しそう」と思って、私も手をガッと出したら「あ、それやらないでください」って言われて、「え、やらないの? 手を出す練習してきたのに!」って(笑)。くわしくは聞かされていないのですが、真犯人を示唆するヒントになっていたんでしょうか。