――映画『ウェディング・ハイ』(22年)では篠原さん主演、バカリズムさん脚本というタッグでしたが、今回はW主演です。
篠原:本当にバカリズムさんの作品大好きで、どうしてこんなに才能がいっぱいあるんだろうって不思議でならないんです。だからいつも現場で、バカリズムさんを観察してます。
バカリズム:なんか、すっげぇ見られてるんですよ(笑)。ちょっと離れたところでニコニコしながら。
篠原:ニコニコしちゃうぐらい面白いんですよ。待ち時間に石をほじくってて「何やってるんだろう?」と思ったり。本当にいろいろと目が離せない感じで、日々楽しませていただいて、癒やされます。
――バカリズムさんは篠原さんについて、「自分が高校生の頃からずっと第一線で活躍されている方」とコメントされていました。
バカリズム:年は2つしか変わらなくて、ほぼ同世代なんですけどね。
篠原:(デビュー時に所属していたアイドルグループ)東京パフォーマンスドールって知ってます?
バカリズム:めちゃめちゃ知ってますよ! アーティストさんとしても活躍されて、全部できる方っていう印象だから、最初はすごい緊張してたんですけど、めちゃくちゃ温かい目で見ていただいて。
篠原:東京パフォーマンスドールの中で、誰が良かったですか?(笑)
バカリズム:そういう話って、あんま触れちゃいけないのかなとか思うじゃないですか(笑)
篠原:もう喜んで!
バカリズム:『ごっつ(ダウンタウンのごっつええ感じ)』も見てたし、ちょうど僕がデビューするかしないかぐらいのときに、歌(「恋しさと せつなさと 心強さと」)もダブルミリオンで、ずっとスターですから。
篠原:何も考えてないで生きてきたんですけどね。本当に運だけが良かったから。
バカリズム:いやいやいや。そんな方とご一緒できるなんて、本当に光栄です。
“脚本・バカリズム!”は「ものすごいプレッシャー」
――バカリズムさんは、脚本家と俳優でのドラマに臨む心境の違いは、改めてどのように感じていますか?
バカリズム:気が楽と言いますか(笑)。もちろん演じる側としての責任はあるんですけど、僕が書いてるときって、ここ最近「脚本・バカリズム!」って言われるんですよ。ものすごいプレッシャーなんです(笑)。「全部お前の責任だ」みたいな印象があるので、今回はそこまでのプレッシャーはないです。
――篠原さんから見て、「俳優・バカリズム」の印象はいかがですか?
篠原:バカリズムさんが出てる作品を見たいなと思って検索すると、たくさん出てくるじゃないですか。でも、それもほとんど見てしまい、「もっとバカリズムさんがお芝居してる姿が見たい!」って思っていたときに今回のお話が来たんで、今まで画面越しに見ていたのが、目の前で味わえるなんて「こんなに貴重なことない!」と思いました。だからもう毎日見逃せないんですよ。ずっと見てて、怖い人みたいな感じになっちゃって(笑)。でも、本当に興味津々な方とこうやって一緒に共演できると、自分自身もスパイスを頂いて頑張りたいなと思いますし、私もちゃんとスパイスを与えられたらいいなと思いながら演じてますね。
バカリズム:光栄です…。