これが初めてのナレーションだった八木は「実際にいらっしゃる方のドキュメンタリーに語りで声を付けさせていただくというのはすごく責任があることだと思うので、それが一番緊張しました」と本音を吐露。
荒井さんの住人に対する姿勢も踏まえて、「できるだけ心をフラットにするように心がけました。ナレーションの人の気持ちばかりが入ってきたら、私の主観が入ってしまうようなお話になってしまうので」と意識して声を吹き込んだが、「収録の最初は、感情が引き込まれて“暗くなってますよ”と言われてしまったのですが(笑)」と反省する。
さらに、「ドキュメンタリーには作っている方の見方が強い作品もありますが、『ザ・ノンフィクション』は、荒井さんじゃないですが、フラットに正直に映してらっしゃる気がします。私はそのリアルをとことん映してらっしゃるのが素敵だなと思って見させていただきました」と番組への印象を述べ、「だからこそ、そこに語りを加えるのはドキドキしちゃいました(笑)」と改めてプレッシャーを打ち明けた。
大学卒業で仕事に集中「社会についての学びを生かせたら」
番組に登場する若者たちがシェアハウスという新たな環境での生活に臨むように、八木はこの3月で大学を卒業し、新たなスタートを切ることになる。その心境を聞くと、「“大学と仕事の両立で大変だね”と言ってもらうのですが、確かにやることが増えて大変だったのもあるんですけど、大学に行って友達と会えるのが自分の中でいいリフレッシュの時間になっていたので、ちょっと寂しくもあり、新しい生活にドキドキしています」とのこと。
その上で、「これからは仕事に集中できるのというのが、結構大きな変化だと思います。今まで仕事を生半可な気持ちでやっていたつもりはないのですが、より集中できるようになったので頑張りたいですし、社会について学ぶことが多い学部だったので、そこでの学びを仕事にも生かせていけたらと思っています」と抱負を語ってくれた。
●八木莉可子
2001年生まれ、滋賀県出身。15年のデビュー直後、ポカリスエットのCMに出演し、話題を呼ぶ。昨年公開のNetflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』や、ヒロインを務めたNHK総合『おとなりに銀河』、10月からは日本テレビ系『アナザースカイ』のMCに抜てきされるなど、活躍は多岐にわたる。今後、スペシャルドラマ『GTOリバイバル』(4月1日、カンテレ・フジ系)、舞台『鴨川ホルモー、ワンスモア』(4月12日~)に出演する。