個性的なキャラクターたちに引き込まれた
――今お話をうかがっていても、井内さんのさわやかさ、誠実なところは十分ヒーローらしいですから、絶対大丈夫です! ところで井内さんは小説を書かれているとプロフィールにありましたが、今回『ブンブンジャー』の台本(作:冨岡淳広)を最初に読んだとき、ストーリーについてどんなご感想を持たれましたか。
それこそ僕が子どものころは、ヒーローが敵を倒すカッコよさばかりに注目していて、ストーリーのことを覚えていませんでした(笑)。現在、役者として『ブンブンジャー』の台本を読むと、どうしても物語の部分に目が行きますし、特に自分の出番のところを重点的に読み込むことになりますね。読んだとき思ったのは、大也なら「お金持ち」とか「天才」とか、登場キャラクターそれぞれのわかりやすい設定がある一方で、それだけじゃない複雑な性格も描かれているなということ。個性的なキャラクター同士がお互いに刺激を与えあい、それぞれ成長して、だんだん仲間になっていくという内容に引き込まれていきますし、視聴者目線で「面白い!」と思いました。
――『ブンブンジャー』の経験を活かし、将来的に井内さんが書かれたヒーローの物語を読んでみたいですね。
そうですね(笑)。いつかそんな日が来ることを自分も楽しみにしています!
どんどんアクションに挑戦したい
――いま着用されている大也の衣装の、注目ポイントはどんなところですか。
わりとシックで大人っぽい上着のなかに、ちょっとロックバンドっぽい派手な柄のシャツを合わせているところですね。衣装はずっと同じではなくて、エピソードに合わせて変化があるのですが、シャツは毎回派手めなものを着ています(笑)。こういう極端なファッションも、ヒーローならば魅力につながるんじゃないでしょうか。日常生活ではこういう合わせ方をしないので、僕自身はとても新鮮な感覚があります。
――ヒーローといえば地球を荒らす敵とのバトルシーンが思い起こされます。変身前でのアクションについての意気込みを聞かせてください。
まだ撮影が始まって間もないため、本格的なアクションはまだ経験していないんです。一回「蹴り」とかやったくらいですかね。でも身体を動かすことが大好きなので、これからチャンスがあれば、どんどんアクションに挑戦していきたいと思っています!
――パイロット(第1~3話)を演出された中澤祥次郎監督は、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズでずっと活躍されているベテランの方です。中澤監督の印象はいかがでしたか。
とても優しい監督です! 撮影について何も知らない新人の僕にも、「こういうときは、こうするんだよ」と、細かいところまで的確な指示を与えてくださいます。中澤監督には、大也をこういう風に動かしたい、こんな映像を撮ってみたいという構想が頭の中にしっかりとあるはずなので、僕自身がそれに応え、大也を表現できるようになりたいと常に思っています。
全員が二十歳になったら居酒屋へ行きたい
――これから1年間にわたって大也を演じる中で、チャレンジしてみたいことがあれば教えてください。
これまで、思いっきり怒ったり、泣いたり、自分の感情をむきだしにするようなお芝居をした経験がないので、今後はぜひ、そういった部分を積極的にお見せしたいと思っています。現在のところ、大也はいつもクールな雰囲気を崩さず、慌てたり悲しんだりすることがないですが、ドラマが進んでいくにつれて、どうなっていくかわかりませんからね。僕としては、大也の人間味をどんどん打ち出していきたいです!
――ブンブンジャーを演じる5人で、井内さんがしてみたいことはありますか?
撮影が始まってからずっと言ってるんですけど、5人がそろったらみんなで温泉に行きたいんです(笑)。あと、僕とブンブラック/阿久瀬錠役の(齋藤)璃佑は現在19歳なのですが、あと半年もすれば2人ともお酒が飲める年齢になりますから、その日が来たらみんなで居酒屋さんへ行って「乾杯」をしてみたい(笑)。これから1年間、バクアゲでがんばってまいりますので『爆上戦隊ブンブンジャー』をみなさんぜひ観てください。よろしくお願いします!
2004年7月12日生まれ、京都府出身。2023年、ワタナベエンターメインメント関西事業部に所属し、同年10月の音楽劇『ピノキオ~絵本の中の僕~』に出演。テニス、水泳、スノーボードなど多彩なスポーツをこなし、ギター、ダンス、作詞作曲、ギター・ピアノでの弾き語り、小説執筆など幅広い趣味・特技を備える。『爆上戦隊ブンブンジャー』のブンレッド/範道大也役で、連続ドラマ初主演を果たす。
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