――新曲「愛のホログラム」は「孤独な愛」がテーマ。これまでになくシリアスで大人な雰囲気です。
イントロを聴くと明るいポップな感じをイメージさせますが、イントロの後半から一気にシリアスになる。主人公の闇が落とし込まれた歌詞で、孤独や寂しさを感じます。いままでのSKE48は明るくてポップな曲が多かったけど、「愛のホログラム」はいままでにないタイプな曲なのでびっくり。最近メンバーが入れ替わって若い子が多くなり、「新曲は王道の笑顔系アイドルソングかな」だと思っていたので、意外でした。
――MVも笑顔がないのが印象的です。
そうなんです。ダンスは「お人形さん」がテーマだったので、笑ってはダメだし、まばたきも禁止。でも、無表情だけど感情が動いている様を表現しないといけなかったので、いろいろと研究しました。難しかったですね。
――どんな研究を?
“いかに目の光を消せるか”を研究しました。人形の意思を感じない目、意思を吹き込まれた目…それをいかに表現するか、振付師のCRE8BOY(クリエイトボーイ)さんと一緒に教えてもらって試行錯誤しながら撮影しました。バレエの振りで動いているパートがあるのですが、細かい部分までお人形さんになれるように徹底しました。みんなで揃える部分はミリ単位で調整していますので、ぜひ注目してほしいです。
22歳の抱負「自分とSKE48を盛り上げていける1年にしたい」
――2月26日に末永さんは誕生日を迎えて22歳に。
人生においてめちゃくちゃ大きな誕生日を迎えるなって思います。「SKE48の入り口になる」のが私の目標だし、「SKE48といえば末永桜花ちゃんいるよね」と言ってもらえる存在になりたい。もっともっと世の中のお茶の間に登場したいし、SKE48がもっともっと全国区で活躍できるようになりたい。私一人だけだとどうしようもできないことも多いけど、22歳は自分とSKE48を盛り上げていける1年にしたいです。
――誕生日プレゼントをおねだりできるなら何を願いますか。
「時間がほしい」です。やっぱり毎日本当に時間が足りなくて、1日1日があっという間なんですよ。お仕事も全力でしたいし、22歳になるのでちゃんと自分磨きもしたい。1人の人間として高められる1年にしたいと思っているので、時間をうまく使っていかないといけないなって。家族といられる時間も大切にしたいですし…そう考えると24時間では時間が足りません。
私は何一つ無駄にしたくないんです。アイドルって何十年もできるわけじゃないし、今しかできない。時間があれば1つのステージのクオリティーを上げられるし、歌やダンスをもっと習える。伸びしろを感じる限りは自分に時間を割きたい。アイドルを極めてから卒業したいなって思っています。
2002年2月26日生まれ、愛知県出身。15年3月、当時13歳でSKE48に加入する。ニックネームは「おーちゃん」。18年7月にリリースされた23rdシングル「いきなりパンチライン」で初の選抜入り。2020年1月にソロコンサートを初開催し、23年7月リリースの31stシングル「好きになっちゃった」でセンターに初めて抜擢。32ndシングル「愛のホログラム」で2作連続センターを務める。