こうした前向きな思いは、ソロ活動10週年イヤーの充実した2023年の活動も大きく影響しているようだ。
「2023年は今までにないぐらい外に出て行った感覚がありました。毎年ありがたいことにライブ活動をさせていただいていますが、基本的にLDHが主催するライブがほとんど。でも2023年は、例えば僕の地元長崎の稲佐山で行われた『NBC70th anniversary Nagasaki Music Journey 2023 supported by AMU NAGASAKI』に出演させていただいたり、京都の上賀茂神社、東京の明治神宮外苑総合球技場で行われた葉加瀬太郎さんの『葉加瀬太郎音楽祭2023』に参加させていただいたり。ほかにも学園祭ライブやアイススケートショーでの歌唱など、いろいろなジャンルの素晴らしいミュージシャンや関係者の皆様とご一緒させていただく機会がたくさんありました」
TAKAHIROが尊敬するミュージシャンたちと場を共にすることで、多くの気づきがあったという。
「諸先輩方とステージを共にしたことで、自分の未熟さにも気づきましたし、身も引き締まりました。恐縮ですが、もっと自分もできるんだ……とこれからが楽しみにもなりました」
多くの学びがあった2023年を終え、2024年はTAKAHIROにとって30代最後の年となる。
「HIROさんは、ご自身が若い頃からとても苦労されているので、常日頃から僕らには夢や目標を叶えるために、できるだけ遠回りをせずに近道できる方法を教えてくださいます。ただHIROさんが格好いいのは、そういう困難に立ち向かって乗り越える生き様をしてきたからなんだと思って、何事も一人で解決しようと、もがくことが多かった。でもこの年になって、自分一人でできることには限界があることに気づきましたし、結局は周囲の方に助けてもらっていたことを身に染みて感じています。だからこそ、これからは協力してくださる方々の力をお借りして、いろいろな人を巻き込みながらやっていけるようになりたいです。それでも困難なことはやってくると思うので、そのとき僕自身が周囲から応援されるような人間になりたいですね」
1984年12月8日生まれ、長崎県出身。EXILEのボーカル。ソロ活動10周年を迎えた2023年、オリジナル曲・EXILEの楽曲を新たなアレンジでセルフカバーする“EXILE RESPECT”曲・ライブ映像などを収録したオリジナルアルバム『EXPLORE』をリリース。同年9月21日には、初の日本武道館単独公演「EXILE TAKAHIRO 武道館 LIVE 2023 “EXPLORE”」を開催。2024年4月17日からライブツアー「EXILE TAKAHIRO LIVE TOUR 2024 “FULL THROTTLE”」を開催予定。書道や絵画の分野でも活躍しており、2022年にはJR九州在来線車両のデザインを担当した。