親交の深い道枝駿佑は一緒にいて安心できる存在
――道枝さんとは、ドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』(日本テレビ・24時間テレビ44ドラマスペシャル 21年)以来、プライベートでも親交が深いとのことですが、道枝さんの好きなところを教えてください。
みっちーとはドラマで共演して以来、定期的に会う仲で。好きなところは、すごく真っすぐで、ピュアで、真面目すぎるほど真面目なところ。お仕事や作品に対して、とにかく真面目です。でもみっちーもちゃんと言うべきところははっきり言える人で、僕はそんなところに人間らしさを感じます。個人的にも、表しか見えない人は警戒してしまって、ちゃんと思ったことを伝えてくれる人が好きなので、一緒にいて安心できる存在です。
――板垣さんならではの、道枝さんの『マルス』注目シーンは。
1話で、ゼロが殴られて目元と口元に血がにじんでいるシーンなのですが、ゼロって、髪も肌も制服も白くて、真っ白なビジュアルじゃないですか。そこに血の赤が映えていて、すごくキレイでした。
同世代の役者をライバル視することがない
――板垣さんならではのポイント、ありがとうございます(笑)。ぜひ見逃し配信で見返していただきたいですね。板垣さんは毎年1月28日のお誕生日前後に、「PLM総会」というファンイベントを開催されています。この記事が出る頃には今年のイベントも終わっているのですが、イベントへの思いを教えてください。
アーティストにはライブがありますが、俳優だとなかなか定期的に会える機会がないので、年に一回の「PLM総会」は、皆さんに直接お会いできるすごく貴重な場です。今年が3年目ですが、このイベントがあるから1月が楽しみになっているところもあるので、また今年も皆さんのお顔を見て元気なことを確認したいです。
――では、最後の質問です。2023年は大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で徳川四天王の一人・井伊直政を演じたり、ドラマ『フェルマーの料理』(TBS)、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』に出演され、今年も映画『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』に出演されたりと大活躍の板垣さんですが、ご自身では、「板垣李光人」という俳優の武器をどう考えていますか。
いいのか悪いのか分からないのですが、僕は同世代の役者の方をライバル視することが全くありません。その人にはその人にしかできないことがあるし、自分には自分にしかできないことがあると考えているので。周りをあまり意識することがないという“謎の自信”は長所の一つだと思います。ビジュアルも含めて同じ人は世界に一人としていないので、自分の芝居は自分にしかできません。誰しも、そして自分も唯一無二だと信じて、平凡な役も非凡な役も演じられる“幅”をこれからも見せていきたいです。
2002年1月28日生まれ。10歳で俳優デビューし、幅広いフィールドで活躍している。近年の主な出演作に、映画『約束のネバーランド』、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』、『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』、大河ドラマ『青天を衝け 』、『どうする家康』、特撮ドラマ『仮面ライダージオウ』、ドラマ『ここは今から倫理です。』、『カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。』、『シジュウカラ』、『インビジブル』、『silent』、『フェルマーの料理』など。公開待機作に『陰陽師0』(4月19日公開予定)がある。