テレビ朝日系ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(毎週火曜21:00~)が現在放送中だ。ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(19年)などを手掛けた脚本家・武藤将吾氏の完全オリジナルである今作は、なにわ男子の道枝駿佑演じる謎多きカリスマ転校生・美島零(みしま・ぜろ)“ゼロ”と落ちこぼれ高校生たち7人が大人社会に反旗を翻す前代未聞の「青春“クーデター”サスペンス」。

今作で俳優の板垣李光人が演じる逢沢渾一=アイコンは、学校でいじめられ、死を考えていたときにゼロと出会い、動画集団「マルス」でゼロの右腕的な存在になっていくという役どころ。今回は板垣が、プライベートでも親交のあるゼロ役の道枝の印象や、いま考える自分の武器について語った。

  • 板垣李光人

    俳優の板垣李光人 撮影:宮田浩史

1話から大変な作品になると予感

――自ら命を絶とうとしていた渾一の前にゼロが現れて、2人の出会いで『マルス』は幕を開けました。武藤さんの台本を読んで、今作にどんな印象を持ちましたか。

1話から、これは大変な作品になりそうだなと思いました(笑)。トラックに轢かれそうになったり、屋上から飛び降りたり、燃やしたり、蹴られたり……色々やって、最初から濃すぎるな、攻めてるなと感じた1話でした。武藤さんのエネルギーを感じましたね。登場人物が皆面白いキャラクターなので、渾一をどう作っていこうかと楽しみになる台本でした。

――ゼロの右腕として、渾一は視聴者の視点を担うようなポジションでもあります。演じるうえで心がけていることはありますか。

監督から、「ゼロはミステリアスなキャラクターだから、渾一が視聴者の代弁をして、共感してもらえるポジションになって来るからね」というお話をいただいたので、リアクションや受け芝居をストレートに演じるよう心がけています。

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『カラフラブル』以来の共演・吉川愛は“戦友”

――渾一の初恋の相手役・貴城香恋を演じる吉川愛さんとは、W主演を務めたドラマ『カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』(読売テレビ・日本テレビ系 21年)以来の共演です。先日、吉川さんに板垣さんの印象を聞いたところ「ずっと変わらずにいてくれる人」「ふんわりしているように見えてズバッとツッコんでくれるタイプで、そのギャップが素敵」「仕事に対してすごく誠実」と仰っていました。

はははは(笑)。『カラフラブル』で共に駆け抜けてきた吉川さんを、僕は戦友だと思っています。今回、2年ぶりにお会いしましたが、吉川さんもあのときのまま変わらずにいてくださっていて。吉川さんも思ったことをズバッと言ってくださる方で、その点はすごく似ていると感じます。戦友でもあり、頼れるお姉さんのような存在でもあり、感覚も合う方なので、またご一緒できてうれしいです。

――そんな吉川さんが、会見では「道枝さんと板垣さんがイチャイチャしている」という現場の裏話を明かしていました。

僕としては、特にその自覚はないんですけど(笑)。