俳優の萩原利久が主演を、女優の早見あかりがヒロインを務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『めぐる未来』(毎週木曜23:59~)が現在放送中だ。辻やもり氏によるコミックを実写化する今作は、“過去に戻る病”を抱える襷未来(萩原)が、結婚記念日に謎の死を遂げた妻・めぐる(早見)の死の真相に迫っていく考察型タイムリープサスペンス。きょう1日放送の第3話では、めぐるを失い、さらに過去へと戻れなくなったことに絶望する未来は虚無感に苛まれる。めぐるの葬儀会場で、日南(香音)から「あんたのせいでめぐるんは不幸になったんじゃないの?」と怒りをぶつけられるが、そこへ未来の母・育子(佐伯日菜子)がやってきて……というストーリーが描かれる。
今回は初共演で夫婦役を演じている2人に、今作の見どころや、互いの印象についてインタビュー。ドラマのテーマにかけ、「夫婦にとって大事だと思うこと」、「10年後の未来予想図」についても話を聞いた。
未来はトップレベルの振り幅持つ役
――今作の主人公・未来と、その妻のめぐるを演じていて楽しいところや難しいところをそれぞれ教えてください。
萩原:このドラマで一番のキーになるのが「タイムリープ」で、演じていると頭の中がぐちゃぐちゃになるんです。タイムリープで同じ地点に戻るので、一度見たことある景色の中で、「このときはこんなことをした、でもあのときは……」って瞬間的にいろいろなことを考えなくちゃいけなくて、そこは楽しい部分でもありますし、苦戦している部分でもあります。
――未来は、「感情の起伏が激しくなると、過去に戻ってしまう」という病を抱えていますが、その点での苦労もありますか。
萩原:感情に波がない状態を保って演じる役ですが、タイムリープするときには感情が一気にたかぶるので、1つの役の振り幅としてはトップレベルだと感じます。
めぐるを演じるには大きなパワーが必要
――早見さんは太陽のように明るいめぐるを演じますが、どんなキャラクターでしょうか。
早見:めぐるは未来くんとは正反対で、感情をすべて表に出すキャラクター。私自身、感情が表に出やすいタイプなので、そこは演じやすいです。普通の人だったらトラブルになってしまいそうなことも、「めぐるだから許されるよね」と思わせる女性なので、そんな説得力のある明るさを作るためには大きなパワーやエネルギーが必要で。何をやっても嫌われないという、ある種、特殊な能力を持っためぐるの魅力がうまく伝わればいいなと思って演じています。
――早見さんに明るいイメージを持っている方が多いと思うのですが、それをさらに超えていくパワーがめぐるにはあるんですね。
早見:私もエネルギッシュなほうだと思うんですけど、めぐるには、私の人生で使ったことのないくらいの大きなエネルギーを感じます。あとは話す量が多いので、台詞を覚えるのが大変だなと。
――台本を見ると、2人のシーンではめぐるが5行、未来が1行というバランスのシーンもありました。
早見:ほぼ、そうですね! 未来くんはモノローグがあったりするけど、めぐるはとにかくすごい量です。
萩原:早見さんのその苦労、感じてます!
萩原利久、朝は早見あかりにエネルギーもらう
――そんな早見さんの第一印象を「明るくて気さく」と仰っていた萩原さんですが、今もその印象は変わらないですか。
萩原:早見さんはすごく明るい方です。めぐるとリンクする瞬間があって、2人の明るさにはギャップがあまりないというか。僕が極端に朝に弱いので、朝の撮影で早見さんと一緒になると、エネルギーをいただきながら一日が始まっていく感じです。
早見:「起きてる!? 起きてる!?」って声をかけるところから始まりますね。
――早見さんは朝から元気に声を出せるくらいのテンションまで自分を持っていけるんですか。
早見:人間なので、いける日もあればいけない日もあるんですけど。
萩原:いけない日は見たことない気がします。
早見:頑張って持っていこうとしてはいますね。2人で寝てたら終わるんで!(笑)撮影が始まった頃に「朝派か夜派か?」という話題になったのですが、萩原さんが「もう、断っ然、夜派です! 朝は無理です!」と言っていて。そんなに力強く言う? と思ったんですけど、今や私から見ても断言できるレベルで萩原さんは“夜派”です。