――芸人さんとの共演で印象に残っていることを教えてください。

森田さんとはいろんな話をさせてもらいました。おいしいご飯屋さんの話などたわいもない話を、芸人さんなので面白く話してくださって、カメラが回っていない時間も楽しく過ごさせてもらいました。

  • 伊藤健太郎

――シーンについて話し合うことは?

芝居的な部分で「ここどうしたらいいと思う?」と聞かれることが多くて、「こういう感じがいいんじゃないですかね」という話はちょこちょこさせていただきました。

――伊藤さんが芸人さんから間の取り方などを盗もうと思ったように、芸人さんたちも俳優である伊藤さんからお芝居について学ぼうとしていたのかもしれないですね。ちなみに、どなたからよく質問されましたか?

僕から教えられることなんてという感じですが、思ったことをお伝えするようにしました。加藤浩次さんが意外と繊細な方で、「今の大丈夫だった?」ってすごく聞かれて、「全然大丈夫ですよ!」という話をしていました。

――加藤さん演じる奇兵会 若頭の明智秀秋から脅されるシーンは迫力がすごかったですが、加藤さんとの共演はいかがでしたか?

本当に反社に見えてすごいなと思いました。本番が始まるとガラッと変わられるので、スイッチの切り替えが見ていて楽しかったですし、すごく貴重な経験をさせていただきました。

――加藤さんから刺激を受けたことなどありましたら教えてください。

加藤さんが演じる反社の感じは、まだまだ自分には年齢的にも経験値的にも出せないなと思いました。自分がやっても違うニュアンスになってしまうだろうなと思ったので、もっと年齢を重ねていったときに、加藤さんのような味が出せたらいいなと。いつか自分もあれぐらいの迫力が出せるようになりたいなと思いました。

――改めて『インシデンツ』シリーズへの参加がご自身にとってどんな経験になったかお聞かせください。

コントの部分に関して僕は素人なので、勉強させていただくことがとても多かったです。間の取り方であったり、盗めるものは盗もうという思いでやっていたので、ほかの作品をやる時にもこの経験が何かヒントになればいいなと思います。

  • 伊藤健太郎
  • 伊藤健太郎
  • 伊藤健太郎
  • 伊藤健太郎
  • 伊藤健太郎
  • 伊藤健太郎
■伊藤健太郎
1997年6月30日生まれ、東京都出身。モデルとしてデビュー後、2014年にドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビュー。主な出演作は、ドラマ『アシガール』(17)、『今日から俺は!!』(18)、連続テレビ小説『スカーレット』(19~20)、映画『デメキン』(17)、『コーヒーが冷めないうちに』(18)、『惡の華』(19)、『弱虫ペダル』(20)、『十二単衣を着た悪魔』(20)、『冬薔薇』(22)、『静かなるドン』(23)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)など。

(C)DMM TV