きょう21日にスタートする日本テレビ系ドラマ『厨房のありす』(毎週日曜22:30~)。自閉スペクトラム症の特性から人とのコミュニケーションは苦手だが、驚異的な記憶力の持ち主の天才料理人・八重森ありすを演じる門脇麦と、ありすの料理店にバイトとして転がり込む謎の青年・酒江倖生を演じる永瀬廉は今回が初共演だが、クランクイン前から息ぴったりの掛け合いを見せてくれた――。

  • 『厨房のありす』(C)日テレ

    『厨房のありす』(C)日テレ

家具の配置の仕方が分からない

――ご自身の役柄と共感する部分はありますか?

門脇:私も好きなものへのこだわりが強くて、バーっと早口でしゃべっちゃうので、そういうところはちょっと近いかもしれないですね。ありすは、化学式をものすごい勢いで列挙するシーンもあるので。

永瀬:無愛想に見られがちというのが共感します。僕自身、人に興味があって寄り添いたいという気持ちは強いんですけど、ちょっと不器用なところがあって、それがうまく伝わらなかったりするのは、結構似てるかなと思います。

――ありすはこだわりが強い性格ですが、おふたりにとってこれだけは譲れないこだわりというのはありますか?

永瀬:まず私服でベッドはダメですね。家の中を歩くときはスリッパを履いてほしいです。

門脇:ちょっと潔癖なの?

永瀬:若干ですね。家の中のルールは多いです。

門脇:そうなんだ。私は、家の中のルールは皆無ですね。なんでもいい。

永瀬:私服ベッドOKですか?

門脇:全然いい。

永瀬:ウソだよ!(笑)

門脇:ほんとに全然いい。頑張って棚とか買ってるけど、別になくてもいいの。昔ひどかったときは、紙袋に洋服を収納して床に並べて、机もなかったのでずっとダンボールとかでやり過ごしてましたから。でも全然平気。それが嫌じゃない。

永瀬:お金ないわけじゃないですよね?(笑)

門脇:ないわけじゃないんだけど、家具の配置ってどこに置いたらいいか分かんないんです。だから、友達が家に遊びに来て、よく「配置変じゃない?」って言われます。「テレビ、なんでそっちに置くの?」って。空間認識能力がないんですかね。

永瀬:料理はなるべく時短で済ますって、おっしゃってましたよね。

門脇:効率良くしたくて。まな板を洗いたくないから、手でちぎれる野菜は手でちぎって。エノキも袋から出して石づきを包丁で切らなきゃいけないけど、袋の上からハサミでバサッと行きます。

永瀬:袋ごと! いいですね。