――30代前半は、「もう若くない」と言われることもあれば、「まだ若い」と言われることもあって、立ち位置が難しいなと思っていて……。
確かに難しいですよね。年齢に勝ち負けはないので、「敵わない」という言い方は変なんですけど、10代・20代の若い子に対して、ふと「若いな」って思っちゃうときに、自分が大人になったんだなと感じることはありますね。でも、例えば、10代の子に、私が3作目の写真集で出している“しっぽり感”が出せるかというと難しいかなと思うので、歳を重なることっていいこともあるし、大人を楽しめているなって感じます。
――松井さんのポジティブな考え方は元気をもらえますね。
ポジティブに生きていきましょう(笑)!
■今年は本当にいろんな挑戦をした年でした
――年齢でいうと、タレントさんはネットニュースになったときに、名前の後ろにカッコ書きで年齢を書かれることも多いじゃないですか。
そうなんです! それこそ、結婚発表をしたのは誕生日を迎える前だったのですが、昔、応援してくれていたファンの方が、私の結婚ニュースを見て、「えっ! 咲子さん、もう32歳だったの!?」って(笑)。確かに、15年間この仕事をやっているので、その月日を感じますけど、長くやってるからこそ出会えた人たちもたくさんいますし、ネガティブにならずにというか、より経験値を上げて、いろんなお仕事につなげていって、昔、応援してくれていたファンの方にも「咲子さん、大人になったよね」と言ってもらえたらいいなって思います。
――では最後に、今年ももうすぐ終わるということで、2023年がどんな一年だったか教えていただけますか。
今年は本当にいろんな挑戦をした年でした。音楽活動でいうと、新曲33曲を自分で作って、皆さんに聴いていただく『松井咲子が新曲33曲やるライブ』を夏に開催させていただいて。これまで、自分で作曲した曲を人前で演奏したことはあまりなかったんですけど、楽しかったですね。あとは、AKB48の同期の岩佐美咲ちゃんとライブハウスツアーを回ったり、今までずっと一人でやってきたピアノを違う形で楽しめているなって。こうして新しい挑戦をすることで、音楽の楽しさみたいな根本的なことをまた知ることができて、音楽面ですごく充実した年でしたし、プライベートでも環境が変わって、新しいことがいろいろ起こった一年だったなと思います。
(C)KADOKAWA (C) SOMEDAY PHOTO/下田直樹
松井咲子
1990年12月10日生まれ。埼玉県出身。2008年、「AKB48 第四回研究生(7期生)オーディション」に合格。2010年、研究生から正規メンバーに昇格した。2015年5月、チームA「恋愛禁止条例」公演にて、AKB48から卒業することを発表。同年8月に、AKB48としての活動を終了した。2021年に「20代最後の妄想」をテーマにした1st写真集『咲子』(KADOKAWA)、翌年には「30代最初の妄想」をテーマに撮影した2nd写真集『delusion』(KADOKAWA)を発売。2023年12月5日、元ゾフィー・上田航平との結婚を発表。同年12月25日、3rd写真集『松井咲子 3rd写真集 妄想椿』(KADOKAWA)を発売。